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テーマ:本日の1冊(3685)
カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「DAYSJAPAN9月号」 表紙の写真は、撮影森住卓さん。沖縄高江の安次嶺さん一家。2008年7月25日。今年6月、父は、オスプレイの騒音から子どもと妻を守るため、高江から避難させた。 特集は「沖縄 平和に生きる権利」である。 高江村は、人口160人ほどの小さな集落である。やんばる(山原)と呼ばれる北部特有の亜熱帯の森に囲まれたそこは、生き物の楽園であり、人々は自然との繋がりによって生きている。この森と営みがいま、米軍と日本政府によって壊され始めている。上空をオスプレイが飛び、その騒音は人々の生活を脅かし、生き物は自然のサイクルを失いつつある。 亜熱帯の森と日本人が共生する場所は、もう沖縄にしかない。それを米軍の論理と、それに追随する恥ずかしながらも日本国の論理で強制的に排除するのは、それはいったいどういう権利なのだろうか。 沖縄は、何度も何度も何度も、住民の意思を示した。つまり、個人と共同体の対立ではない。住民の共同体を国が押しつぶす。それはいったいどういう論理なのだろう。9年間の座り込みは、普通の意思ではできることではない。市民をゴボウ抜きに排除する機動隊員は、リゾートホテルに国から何百億と予算をもらってこの数ヶ月常駐している。機動隊員の後ろで、理不尽な状況に涙を流す市民の写真は、この矛盾を表しているだろう。 沖縄は日本の矛盾の集約点だ。と、昔沖縄に行った時に思った。この10年で、沖縄の状況は2~3段階悪くなり、沖縄は日本そして米国の「本物の戦争の」最前線基地に変貌しようとしている。戦時に住民が弾圧されるのは、歴史の教訓である。日本人は、沖縄に行くべきだ。そして、実態をみるべきだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月11日 18時44分08秒
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