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再出発日記

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2016年11月12日
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カテゴリ:中江兆民

立志舎復元模型。



●自由民権運動とは何だったのか。実際は、「民選議院設立の建言」(1874年)から、第一回帝国議会の開会(1890年)までの、たった16年間だったことが、改めてわかった。現代で言えば、16年前は2000年だ。たったつい昨日のことだ。この情報社会においても、政治的激動は限られている。しかし、この時期の日本は違った。特に、土佐は日々激動だった。と、私は思った。

土佐の自由民権運動とは何だったのか。特徴は三つ。


(1)昨年SEALDsが起こると、あっという間にSEALDs北海道東北、東海、関西、沖縄が立った。また、高校生のグループも全国で立ち、ママの会も立った。その他、既にあった様々な在野の「市民運動」グループが立ち、集会をしてデモをした。「60年安保以来だ」「それよりも多い」などとよく言われたが、その大先輩が土佐にあったのだ。政治的グループは、古くから言えば土佐勤皇党などの尊皇攘夷運動からあるのかもしれないが、今はそれを分析する余裕がない。1874年愛国公党の設立と同時に、その拠点として誕生した立志社が最古参であり、最右翼である。びっくりするのは、立志社に導かれるように、土佐には雨後の筍(ウゴノタケノコ)と言っていいほどの「民権結社」が誕生しているのである。(写真参照)立志社などでは、ベンサムやミル、ギゾーなどの西洋書を教科書にした学校も開設していた。





(2)自由民権運動の戦略は、民衆を味方につける、そのために各地で演説会を開き、新聞で報道し、「民権歌謡」や「民権踊り」などを作って民衆にわかりやすいように宣伝をした。その動きは、現代市民運動も見習わなければならない。歌では「世しや武士」(安岡道太郎編)「民権田舎歌」「民権かぞへ歌」(植木枝盛作)などがある。また、民権家たちが考案した「米国独立の曲」などの民権踊りが1881年夏、鏡河原の納涼場で芸妓たちによって披露され盛んになったらしい。


(3)改めて、植木枝盛は凄い、と私は思う。植木枝盛は海外経験がない。しかし、文献のみで当時の「最先端」を「満遍なく」学び、それを咀嚼して、立志社やがては自由党の「戦略」を作っていった。中江兆民は、さらにそれらの世界観を飲み込んだ上で未来論を築く能力があったが、植木枝盛のような行動力はなかった。この二人が組んでいたならば、どうなっただろうかと夢想するが、それは無い物ねだりではある。






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最終更新日  2016年11月12日 19時13分26秒
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