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テーマ:ニュース(99399)
カテゴリ:共謀罪
今日中にこのブログは300万アクセスに達する。2005年5月にはじめて12年、しだいと一日のアクセス数も増えて今では1000-1500前後で推移している。ここまで続けることができたのは、ひとえに世界に向けて幾人かの読者がいることを確信できること、それに尽きる。決して数百人ではない。ましてや、一日数万人に読まれるようなブログではないから、日本に対する影響力はないに等しい。
それでも書くのは、ひとつは自分の生活記録のため。読んだ本と見た映画、旅や興味深い展示物、参加したイベントの幾つかを記録して、のちの参考に資す。いわゆるその日の食事や身辺雑事はほとんど記さない。そういうのに嫌悪感を持っているとか、評価していないとかでは決してなくて、自分というものの歴史を記録するのに、こういうまわりまわったやり方の方が自分にしっくりくるからに他ならない。幸いにも書くネタに困った経験は一度もない。 それでも書くことの理由のもうひとつは、それでも「私の意見」を世界に発信したいがため。「影響力はないに等しい」と認識しているのにもかかわらず、そう思うのは矛盾しているだろうか。私の記事は「蟷螂之斧」だと思っている。出典(『淮南子(えなんじ)』)を調べると次のようにあるらしい。 斉(せい)の荘公(そうこう) 出(い)でて猟す。 (現代語訳)斉(春秋時代の強国の一つ)の荘公(斉の国王の名)は野に出て狩猟をしました。 一虫(いっちゅう)有り。足を挙げて将(まさ)に其(そ)の輪(りん)を搏(う)たんとす。 (現代語訳)(荘公の乗った車の前に)一匹の虫がいました。足を挙げて今にも車輪に打ちかかろうとします。 其の御(ぎょ)に問ひて曰(い)はく、此(こ)れ何の虫ぞや、と。 (現代語訳)(荘公が)御者に尋ねました、「これは何という虫だ。」と。 対(こた)へて曰はく、此れ所謂(いわゆる)螳螂なる者なり。 (現代語訳)(御者は)答えて言いました、「これはいわゆる『かまきり』というものでございます。」 其の虫為(た)るや、進むを知りて却(しりぞ)くを知らず。力を量(はか)らずして敵を軽んず、と。 (現代語訳)「その虫は、進むことは知っていますが、退くことを知りません。自分の力量を知りもしないで、敵を軽く見るのです。」と。 荘公曰はく、此れ人為(た)らば必ず天下の勇武と為(な)らん、と。 (現代語訳)荘公は言いました、「この虫がもし人間であったならば、必ず天下に名をとどろかす勇武の人になるだろう。」と。 車を廻(めぐ)らして之(これ)を避く。 (現代語訳)車をぐるっとまわらせて、カマキリを避けて通りました。 勇武之を聞き、死を尽くす所を知る。 (現代語訳)勇気と武術を自負する者はこの話を聞き、力及ばずとも死力を尽くしてはたらかないといけないことがあるのを知ったのです。 まあ、私はカマキリほどの無鉄砲さはないですが、思いとしてはこれに近いものがあるような気がするし、決して矛盾していないと思うのです。 それと少し関係しているのですが、昨日共謀罪法案が衆議院法務委員会で、またもや自公維新で「強行採決」されました。このあと、載せるマンガ(大福きな子さん作成)を見てもわかるように、とうてい「法」の体をなしていない法を通すことになります。日本の刑事法を根本から変えることになり、日本の「一般人」の生活を根本から変える可能性のあるとんでもない暴挙です。蟷之斧ではあるのですが、ここに強行採決を糾弾し、必ず廃案にしたいと誓いたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年05月20日 07時44分20秒
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