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カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「楳図かずお『漂流教室』異次元への旅」太陽の地図帖33 平凡社 何処かでこの本の出版(今年5月)を知って、衝動買いをした。そもそも、私は楳図かずおを嫌いだった。絵がワンパターン(のように感じられて)、ホラーも嫌いだった。まことちゃんは良かったけど、いつも赤と白のストライプの服を着てTVに出没する漫画家を、単なる目立ちたがリ家と思っていた。それでも12歳の私は「漂流教室」は「少年サンデー」で飛ばし飛ばし読んでいた。無視できない力があったのは確かだったと思う。 冒頭に長いあらすじがあるので、読んで見ると、主人公たちがタイムスリップしていたというのは、最終盤で明らかになると覚えていたが、初期でわかっていたようだ。ラストは、まるきり覚えていなかった。もう一度読み返さなくては、と今、きつく思っている。 この著者(現在80歳)ロングインタビューで全面的に解明されているように、1972年から現代に対する警告が、幾つも、お母さんが埋めたナイフのように詰まっている。 楳図かずおは衝動で描いて来た作家だと勘違いしていた。今回、漂流教室製作ノートを初めて見た。A4サイズのルーズリーフにびっしりと綿密に半分小説風に書いている。最初に大きな見取図を作って描くタイプだった。 それにしても、20pにも及ぶ、まるでアイドルのような本人のカラー写真はなんとかならなかったのか? 2017年6月19日読了 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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