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2017年06月27日
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:平和運動



昨日の記事の「ピースサンセット」の会場において、見つけた展示物である。

最初はよくわからなかった。当然、戦時中のスローガンを書いた印刷物であるということはすぐに分かった。しかし、スローガンにしてはあまりにもこじんまりしている。すべて封筒ぐらいの大きさなのである。そして、よく見ると、「三菱重工業株式会社 水島航空機製作所」(初期のころは名古屋航空機製作所。これは水島には名古屋から転勤してきた人が多かったから)の文字が総てに印刷されていた。さらによく見れば、一般的な有名なスローガンを印刷しているのではなく、航空機製作所オリジナルの、工員を「鼓舞」するようなスローガンばかりが並んでいるのである。三菱重工業株式会社がちょっとした熱意をもって作った「封筒」であるのは、確かだと思われた。いったい何のために、何の用を足す紙切れなのか。

展示責任者の方に聞いてみた。
「これは当時の給料袋ですよ」
「ええっ!」私は驚いた。
「裏を見てください。給料袋でしょ。私たち亀島山地下工場を語る会は、三菱水島航空機製作所の疎開先として地下工場跡の保存を求めているのですが、当時の工員の方からずっと持っていた給料袋を譲ってもらったのですよ。おそらく、こんなのを作って工員を鼓舞していたのだと思うのですが、面白いのは、戦争最終盤になると、紙の質も悪くなるし、言葉も最後の月なんかはもうなくなっている。余裕がなくなっていたということがわかるのです。」

語る会は歴史研究者が多いので、そのような分析になるのは当然だと思うのですが、私は別のことで驚いていた。

「日本人て、変わらないな」という感慨である。
トヨタの「QC活動」に見るように、真面目な日本人は「仕事改善」にむけて、こまごまとした「改善」を行うのがほんとに好きだ。航空機製作所の給料袋はいったい何百枚印刷していたのかは知らないが、おそらく「これをやってみよう」という発想は「現場に近い」者から起きたのだと推論する。そして作るのは、明らかに、総務なりの現場の労働者である。毎回毎回、全然手を抜いていない。日本人はこのような「細かい改善」がほんとに好きなのだ。書いていることは物騒なことでも、作っている本人は「大変だけど楽しい」と思っていたのではないか。そんな想像をしてみる。

面白い発見に感謝した。






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最終更新日  2017年06月27日 18時49分27秒
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