4375577 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

再出発日記

PR

フリーページ

カテゴリ

お気に入りブログ

「枕草子(まくらのそ… New! Photo USMさん

内田樹「レヴィナス… New! シマクマ君さん

『知られざる弥生ラ… New! Mドングリさん

映画「蜜蜂と遠雷」… New! 七詩さん

ファジーな大阪弁一… New! 天地 はるなさん

カレンダー

2017年11月29日
XML
テーマ:本日の1冊(3020)
カテゴリ:水滸伝



「岳飛伝13」北方謙三 集英社文庫


「一度だけ、申し上げておきます、総帥。大きな戦いの前ですし」
戦死するかもしれないので、言っておくということだった。秦容は、黙って次の言葉を待った。
「俺はここへ来て、よかったよかったと思っています。できるだけ、心を動かすまいとしてきましたが、人が生産をして生きていくことが、これほど素晴らしいと、ここへ来なければわからなかったでしょう」
恒翔が、ちょっと笑顔を見せ、腰を上げた。
秦容も、立ちあがった。
「礼を言う、恒翔。この地で、森を拓き、土を耕しながら、自分はここでなにをしているのだ、と何度も考えた。これでよかったのかと。いま、おまえはこれでよかった、と言ってくれたような気がする」(227p)


戦いが少なくなって、面白く無くなった。と感じている読者は多いと思う。けれども、町つくり、国つくりを戦いだとするならば、岳飛伝は、大きな戦いの連続であり、間違いなく岳飛ではなく、秦容がこの作品の主人公だった。楊令が始めた国つくりを、長いことかけて、梁山泊の若者や岳飛たちが、反芻して作り上げていった。岳飛伝とは、そういう物語である。


替天行道も盡忠報国も、「民のための国をつくる」その一点で、結局は同じだった、と秦容と岳飛が話し合う場面がある。


大きな戦いの前に、この大河物語のテーマがさりげなく示される。


2017年11月読了






最終更新日  2017年11月29日 11時39分30秒
コメント(0) | コメントを書く
[水滸伝] カテゴリの最新記事

■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

KUMA0504@ Re[1]:山口への旅2-1 亀山公園に登る(09/24) はんらさんへ 下関市に行ったことはあるで…
はんら@ Re:山口への旅2-1 亀山公園に登る(09/24) 1923年生まれだった義母(韓国人)が、戦…
KUMA0504@ Re:北斎のたくらみ 富嶽三十六景(09/02) 令和皇太子さんへ。 貴方がどんなコメント…
KUMA0504@ Re[1]:北斎のたくらみ 富嶽三十六景(09/02) ももたろうサブライさんへ ありがとござい…
KUMA0504@ Re[1]:100分de名著 小松左京(09/01) ももたろうサブライさんへ そうかもしれな…
ももたろうサブライ@ Re:100分de名著 小松左京(09/01) コンピューター付きブルドーザーと言えば…
KUMA0504@ Re[1]:「タッチ」の続編?「MIX」(05/25) ガラケーさんへ わざわざ心配ご指摘ありが…

バックナンバー


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.