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再出発日記

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2019年03月05日
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カテゴリ:洋画(12~)
2月に観た映画は、9作品でした。3回に分けて紹介します。


「七つの会議」
ここで描かれているのは、冒頭の「第一の会議」に総てがある。即ち、ノルマを達成しない第二課を徹底的に痛めつけ、さらなるノルマを課す。それは、20年前の親会社出向上司から叩き込まれた「伝統」でもあった。その「ノルマ至上主義体質」が、データ偽装という「事件」を引き起こす。三菱自動車、神戸製鋼だけでなく、今でも日本中に起きているかもしれない、日本の「組織至上主義体質」の原因に切り込む映画である。という見方も出来ないではない。

ところが、米国映画のように、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」のように、淡々と事実を深く抉り取る手法ではなくて、主人公は屈折した曲者、時々奇声を発する、特異な人物として登場する。敵は最初はいかにも憎々しい面構え、そして歌舞伎張りに見栄を切る。やがて、真の悪者が現れるが、お咎め無しに終わる。まるで、何処かの国の架空物語のように作られるのである。これは赤穂浪士の話を「忠臣蔵」として作られたのと同じだろう。現代は、江戸時代のようにモノが言えない時代なのか?こういう形でしか、政治だけでなく、企業の悪事でさえ描けない、この日本の民度が、私的には白けてしまう。

「あんなに怖れていたあの上司の慌てふためく顔を見て、目が覚めたよ」。鬼の営業部長・北川誠は呟く。その真実を発見した時の香川照之の表情と、ひたすらひたむきに仕事として「何か残そう」とする朝倉あきの可憐な姿だけが、この映画の収穫だった。

(STORY)
都内の中堅メーカー、東京建電の営業一課で係長を務めている八角民夫(野村萬斎)。最低限のノルマしかこなさず、会議も出席するだけという姿勢をトップセールスマンの課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)から責められるが、意に介することなく気ままに過ごしていた。営業部長・北川誠(香川照之)による厳格な結果主義のもとで部員たちが疲弊する中、突如として八角がパワハラで坂戸を訴え、彼に異動処分が下される。そして常に2番手だった原島万二(及川光博)が新課長に着任する。
(キャスト)
野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也
(スタッフ)
原作:池井戸潤
監督:福澤克雄
音楽:服部隆之
主題歌:ボブ・ディラン
脚本:丑尾健太郎、李正美
2019年2月6日
Movix倉敷
★★★★




「マダムのおかしな晩餐会」
勘違いから起こるイギリス貴族男性とイタリア移民バツイチメイドの恋を縦糸に、フランスに集った英仏米のセレブたちの社交の在り方を横糸に、エスプリを持った悲喜劇に仕上げた、まあ大人の喜劇かな。

終わりは、明確にハッピーエンドの映像を流しても良かったのに、と思った。「これは青年作家の想像の中の話かもしれない」と観客は思ってくれるはずなのに、むしろひとり行く女性の姿で終わらした。また、3人の不倫関係にも、何のエンドも与えなかった。これは、脚本の不備というよりも、意図されたエンドなのだろう。作家性にこだわるそういうフランス的な終わり方が、それでは、私に余韻をもたらすかといえば、否というしかない。独りよがりという感じが強い。

嘘で固めた夫婦の在り方に、きちんとしたラストを与えないと、日本人の我々には、何が何だかわからない。果たしてフランス(ヨーロッパ)人には自明のラストだったんのだろうか?

(見どころ)
身分を隠して晩餐会に出席したメイドに客の紳士が一目ぼれしたことから騒動が起こるロマンチックコメディー。アメリカ人の妻と夫を『リトル・ミス・サンシャイン』などのトニ・コレットと『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』などのハーヴェイ・カイテル、晩餐会に波乱をもたらすメイドを『ジュリエッタ』などのロッシ・デ・パルマが演じる。脚本家としても活動しているアマンダ・ステールがメガホンを取る。
(あらすじ)
パリに引っ越してきた裕福なアメリカ人夫婦のボブ(ハーヴェイ・カイテル)とアン(トニ・コレット)は、セレブの友人たちを招いて晩餐会を開こうとするが、招待客の数が不吉な13人になる。急きょスペイン人のメイドのマリア(ロッシ・デ・パルマ)を神秘的な女性に仕立て上げ晩餐会に同席させるが、彼女が酒を飲み過ぎて下劣なジョークを言ってしまう。
2019年2月7日
シネマ・クレール
★★★★




「ファースト・マン」
映画は素晴らしいところは、普通では出来ないことをさもやっているかのように追体験出来る事にある。そういう意味では、合格。宇宙飛行士目線で追体験出来る。

何事も過去の偉業の影には大変なことがたくさんある。ということも知らせる。ジェミニー計画の初期に、宇宙船内で、飛行士が計算して帰還の軌道を計算し判断するなんて、現代では想像さえ出来ない。しかも、アポロ11号段階で、あんなにも今にも壊れそうなガタゴトいうボロ船だったとは。

しかし、やはりだからどうした、成功するのが分かっているミッションを見せられてもなあ、と思う。私は9歳の七月だった。確かに覚えている。でも、それだけだ。

月に行く前に国民の生活を、というデモは描かれた。でも、アポロ計画が弾道弾ミサイルの計画の前段階だという描写はない。それに、終始全ての飛行士は、お通夜のように悲壮だ。ミッションが成功しても悲壮だ。ホントにそうなのだろうか?

何を描きたかったのか?よくわからない。

(ストーリー)
21世紀の現在でも困難な宇宙への旅。携帯電話も無かった時代に、月を目指した者たちがいた。前人未踏の月面着陸というとてつもないミッションの始まりから、志半ばで散った仲間の命、愛する家族の切なる祈りと希望、さらに偉業達成の陰にあった秘話まで、そのすべてが明かされる!
監督デイミアン・チャゼル
出演 ライアン・ゴズリング、クレア・フォイ、ジェイソン・クラーク、カイル・チャンドラー、コリー・ストール
2019年2月14日
TOHOシネマズ岡南
★★★





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最終更新日  2019年03月05日 15時10分05秒
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