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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:洋画(12~)
「アリータ バトル・エンジェル」 鉄腕アトムを作った日本人にとっては、ここまで人間臭い機械人間いな、アンドロイドは何の違和感もなく、しかも時代は26世紀ということで、何でもありで違和感ゼロ。 偶然にも、数日前に観た「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でデビューしたジェニファー・コネリーと、数日前にオスカーをとったマシャーラ・アリに出会えた。アリータには、普通の女性ではあり得ない眼の大きさと輝きを与えた。様々な人間離れの表現の成否は保留したい。その他、21世紀の現代では出来うる限りの「再現力」でもって、力演と世界観を作成をしていたと思う。 全ての謎は次回作に持ち越しており、今はこの世界の判断がつかない。 (ストーリー) 数百年後の未来。サイバー・ドクターのイド(クリストフ・ヴァルツ)は、アイアン・シティのスクラップ置き場でアリータ(ローサ・サラザール)という意識不明のサイボーグを見つける。目を覚ましたアリータは、一切の記憶をなくしていた。だが、ふとしたことから並外れた戦闘能力を秘めていることを知り、なぜ自分が生み出されたのかを探ろうと決意する。やがて、世界を腐敗させている悪しき存在に気付いた彼女は、立ち向かおうとするが……。 キャスト ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、エド・スクライン、ジャッキー・アール・ヘイリー、キーアン・ジョンソン、エイザ・ゴンザレス スタッフ 監督:ロバート・ロドリゲス 脚本・製作:ジェームズ・キャメロン 脚本:レータ・カログリディス 原作:木城ゆきと 製作:ジョン・ランドー 製作総指揮:デヴィッド・ヴァルデス 撮影:ビル・ポープ 編集:スティーヴン・リフキン、アイアン・シルヴァースタイン 音楽:トム・ホルケンボルフ 2019年3月11日 movix倉敷 ★★★★ 「天才作家の妻 40年目の真実」 ミステリー仕立て。実在作家の真実ならばともかく、虚構の世界の話ならば、プロットは大したことではない。問題は、校正(演出・演技)の間に肉付けされる細部の「リアル」だろう。 確かにグレーン・クローズの「内に溜め込んで、全てを表現に昇華させた妻の半生」を演じた表現には説得力があった。死ぬ間際の夫に向かって「愛しているわ。心から」と言っても、「何が真実か、わからない」と夫が言うのも宜なるかな。ただ、このプロットにこの肉付けは弱い。果たして、そういう作品でノーベル賞はとれるのか? どうやらオスカーは逃したのも頷ける。 (解説) ノーベル賞に輝いた作家とその妻の秘密にまつわる心理サスペンス。メガホンを取るのは、ビョルン・ルンゲ。『アルバート氏の人生』などのグレン・クローズと『キャリントン』などのジョナサン・プライスが夫婦を演じ、ドラマシリーズ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」などのクリスチャン・スレイターらが共演する。 (あらすじ) 現代文学の重鎮ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻のジョーン(グレン・クローズ)はノーベル文学賞受賞の知らせを受ける。息子を連れて授賞式が開かれるストックホルムに行くが、そこで記者のナサニエル(クリスチャン・スレイター)からジョセフの経歴に関わる夫婦の秘密について聞かれる。類いまれな文才に恵まれたジョーンは、ある出来事を契機に作家の夢を断念し、夫の影となって彼を支え続けていた。 2019年3月25日 シネマ・クレール ★★★ 「バーニング 劇場版」 世の映画評を読んで驚いた。ヘミはいなかったかもしれない、猫はいなかったかもしれない、井戸はなかったかもしれない。全ては曖昧なお話だった、というところが魅力だ、などと言っている。 確かに全ては描いていないが、最後の場面が現実だとしたならば、全ての事は明らかになっていると思う。 ヘミはベンによって、要らないビニールハウスのように殺されたか、売られたかしたのである。時計が、他の女性の戦利品のように置かれていたかことからも明らかだろう。猫はいた。ベンの部屋の猫があの猫かははっきりしないが、ウンチがあった以上はもともとはいたのである。井戸はあった。見ようとしない者には井戸は見えない(虐げられてきたジョンスの母親には見えた)。その中で、ジョンスだけはヘミに気がついた。だから最初からヘミは、猫のようにジョンスに懐いたのだ。こんなにもきちんと説明し、その意図も、韓国の格差社会にあると、明確に描いているのに、まるでファンタジーのように捉える、日本の観客の、何という「現実を見る眼」のないことか! ジョンスは、簡単に捕まらないように、裸になったが、あまりにも杜撰な犯行だった。捕まるのは、時間の問題だろう。その時には、ベンの罪も明らかになるだろうか。いや、それなりの保険はかけているのが、現代の富裕層だろう。そういう、韓国の人たちが観ると、極めてリアルな風景を写し撮った、リアルな作品だった。 猫のように表情の変わるチョン・ジョンソは素晴らしかったし、長回しのシーン美しさも特筆ものだった。また、「あると思うのではなく、ないということを忘れるのよ、大事なのは食べたいという気持ち」というのは、作品全体を貫いてはいたが、その気持ちが、何処に着地したのか、それだけはわからないミステリーだった。 (解説) 『ポエトリー アグネスの詩(うた)』などのイ・チャンドン監督が、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を大胆に翻案したミステリー。小説家志望の主人公の周囲で起こる不可解な出来事を、現代社会に生きる若者の無力さや怒りを織り交ぜながら描く。主演は『ベテラン』などのユ・アイン。ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」などのスティーヴン・ユァン、オーディションで選ばれたチョン・ジョンソらが共演する。 (あらすじ) 小説家を目指しながらアルバイトで生計を立てているジョンス(ユ・アイン)は、幼なじみのヘミ(チョン・ジョンソ)からアフリカ旅行へ行くのでペットの猫を預かってほしいと頼まれる。帰国したヘミに旅先で出会ったベン(スティーヴン・ユァン)を紹介されたジョンスはある日、ベンに秘密を打ち明けられ、恐ろしい予感が頭から離れなくなる。 2019年3月25日 シネマ・クレール ★★★★
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最終更新日
2019年04月06日 20時27分32秒
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