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カテゴリ:読書フィクション(12~)
「なぞとき遺跡発掘部 弥生人はどう眠りますか?」日向夏 小学館文庫 九州にある大学の考古学研究室の灯里の日常と謎解き小説の第三弾。私はライトノベル文庫シリーズを買うのは好きではないので、第一弾は未だ読んでない。ていうか、ここまで読んだらもうだいたいは内容を推測できる。 今回の見どころは1つだけ。二十五年前の盗難事件や謎の事故死の真相の解明の仕方ではなくて、やはり具体的な発掘作業の手順を一部分だけ見せてくれている所だろう(「ガリかけ」とか)。てな、感想は私のような考古学ファンしか持たないだろうけど。 そろそろ、灯里も古賀先輩も、西枝教授も、日比野も、同じキャラを使い回しているだけじゃダメと思うよ。灯里も、あまりにも名探偵過ぎる。夫々の登場人物主観から描くとか工夫が欲しい。一度西枝教授の頭の中を覗いてみたい。日常では全く頼りない人だけど、専門の考古学的推理だと、灯里を遥かに凌駕する洞察力があるというような場面を見てみたい。 それと、この第三弾、これじゃ終わり方スッキリしないよ。1番人生を狂わされた「あの人」の本懐は遂げることができたのか、書いてあげないと。
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最終更新日
2019年05月19日 23時57分18秒
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