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2019年05月21日
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テーマ:本日の1冊(3034)


「インソムニア」辻寛之 光文社
現実の南スーダン自衛隊PKO日報隠微問題では、結局担当防衛大臣や防衛省幹部の首が飛んだだけで、具体的な「戦闘」があったのかどうかは、闇に葬られた。世論を受けて早く撤退したおかげか、犠牲者も出なかった。よって、改定された自衛隊法は一切手をつけられなかった。
ところが、今年の冬、南ナイルランドという架空の国で、具体的な自衛隊PKOの「駆けつけ警護」任務で、「戦闘」が起き、犠牲者が出たという事件が発端の社会派ミステリーが上梓された、と聞いて本書を紐解いた。小説上では、当然政府は「戦闘」は無く「事件」であると報告を「改竄」しているが、次第と真相が明らかになって行く、というのが本書のストーリーである。
物語を動かすために作者は、自衛隊の外の人間はほとんど出さなかった。ジャーナリストや政治家は、少ししか出てこない。その代わり、生き残りの隊員を治療するメンタリストや精神科医などを配置し、一章ごとに生き残った隊員たちが新たな真相を語るという「羅生門」方式を採る。小説だから描ける個々の人間心理に迫った真実を、社会的な視点から描きたくはなかったのだろう。それは、判る。ただ、真相らしきものを玉ねぎの皮をはがすように何度も塗りかえる途中で、最終章では、この本を書いた意図が向こうに行ったのではないか?と危惧を覚えた。
最終章の直前の、メンタリストの神谷が最後に選ぶ道の場面で終わらせて欲しかった。その方が、真の国際貢献の姿、現代の国際情勢では「駆けつけ警護」任務は無理があることを鮮明に出せたと思う。人間ドラマを出してもいいけど、私は「アレ」は作り過ぎだと思う。






最終更新日  2019年05月21日 23時41分13秒
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