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2019年07月05日
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「海神記 1巻 」諸星大二郎

考古学ファンとして、諸星ファンとして、ドキドキしながら読んだ。約40年前に書かれた本とは思えなかった。ダイナミックな古代の「仮説」として、ここまで具体的かつ総合的に描かれた「倭国」の姿は、小説でも映画でも、もちろん研究書でも未だ現れていない。



コトバンクによるとこう説明している。「諸星大二郎による漫画作品。4世紀後半の日本を舞台に、良い漁場を求めて移動する海人たちの姿を描く。『週刊ヤングジャンプ』1981年4月23日号~7月9日号に第1部を連載。潮出版社希望コミックス全3巻。1990年、『月刊コミックトム』にて第2部の連載を開始するも、未完のまま終了。」



実は90年に雑誌形態で第1部が出ていて、私は長いこと所持していた(紛失)。ともかく「暗黒神話」のようなファンタジーを期待していたので、それとあまりにもテイストが違って戸惑った覚えがある。末盧国などが出てくるので、ずっと「魏志倭人伝」の世界、つまり邪馬台国時代の話かと思っていた。それよりも200年後の4世紀後半の話なのである。この後に私は考古学の門を叩いたので、今回は見方が180度変わった。


全体の物語評価は、別の巻に譲るとして、絵としての評価をしておきたい。当時の学術研究を活かしながらも、おそらく著者の想像を駆使してかなり大胆な絵を描いている。海人が使う舟はくり抜き船ではあるが、隼人族の操る舟は準構造船だ。そして百済の将軍が乗る構造船さえ現れる。海人や隼人は顔に刺青を施し、装飾古墳に採用されている模様を船にも全体的に施している(南洋民族)。また、海の戦闘で、個人用の盾付き漕ぎ舟を描いている。海神(わたつみ)信仰も、火の国と隼人の国では微妙に違う。時には海神は祖霊信仰と対立する。海の彼方に常世(とこよ)があるという信仰は共通している。一方、伊都国には、渡来人が支配する日矛族がいる。太陽神を崇める彼らは全く違う宗教がある。彼らと大和政権の関係は未だ未詳だ。これらの関係をここまでビジュアルとして見せてくれている素材は、寡聞にして私は知らない。


未だ倭国は、混沌として日本国の形さえ為していない。とってもドキドキする(書いてみて、わかりやすく書いたつもりだったのに、かなり専門用語がならんで一般人にちんぷんかんぷんかと思う。以下続く2巻も私の覚えのために書いているので、もちろんスルーしてください)。






最終更新日  2019年07月05日 11時08分55秒
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