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2019年10月18日
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カテゴリ:洋画(12~)

今月の映画評です。



「ウインド・リバー」

岡山ではシネマ・クレールでひっそりと公開してあっという間に終わったので、作品名を聞いたこともない方もおられるかもしれませんが、私は傑作と思いました。第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて監督賞受賞。

言わば「現代の西部劇」です。少女の死亡事件が起きる。外から来ていた荒くれ者が怪しい。町にガンマンがいて、中央から保安官ならぬFBIが来る。ラストで派手な銃撃戦が起きる。悪者が殺られる。という構造は西部劇です。でも、実はそんな簡単な話ではありません。

雪深い山奥で女性の死体が発見されます。発見したのはFWS(合衆国魚類野生生物局)のハンターであるコリー、死体は、コリーもよく知る先住民のナタリー18歳です。ナタリーには致命的な外傷はなく、裸足であることから何者かから逃げてきたと考えられ、その死因は寒さのために肺が凍って破裂したための窒息死です。捜査は難航し、殺人事件と認定できず、新人FBI捜査官は中央からの応援は期待できません。コリーに応援を頼み、地元の警察ベンとともに捜査を始めます。

ウインド・リバーは全米各地に点在するネイティブアメリカンの保留地のひとつで、荒れ果てた大地での生活を強いられた人々は貧困やドラッグなどの慢性的な問題に苦しんでいます。そんな舞台を背景に、犯人さがしの謎解きが退屈させません。ハンターはジェレミー・レナー、新人FBI捜査官はエリザベス・オルセンで、今年シリーズが一段落ついた「アベンジャーズ 」で弓が得意なホークアイ、念力のスカーレット・ウィッチ役で共演経験があります。『ボーダーライン』(15)『最後の追跡』(16)のアカデミー脚本賞の脚本家テイラー・シェリダンが初メガホンを執っています。全体的にはシリアスだけど、最後の銃撃戦と共にエンタメ要素もあるのも納得です。

決着が着いた後に、少女の死の真実が明かされる場面や、冒頭の「事実に基づく物語」と、最後のテロップの「ネイティブアメリカンの失踪者の数はカウント出来ていない」という言葉が、社会派作品として現代アメリカの闇を鋭くえぐったものになっていてあとをひきます。(2018米作品、レンタル可能)







最終更新日  2019年10月18日 10時47分04秒
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