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2019年10月22日
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テーマ:本日の1冊(3038)

「月の影 影の海 十二国記(上)」小野不由美 新潮文庫

本屋がスペシャルセールを組んでいる今、どうしようかと迷っていたこのシリーズに手をつけてみることにした。ファンタジーは好きだ。上橋菜穂子の小説は全て読むことにしている。宮部みゆきもそうだ。『指輪物語』を読んだ時から、壮大な世界を構築して語られたお話は大好きではある。けれども長いので、全部読むのはそれなりの見極めが必要だ。

(上・下)が面白くなかったら撤退しようと思っている。

壮大な「自分探し」の話ならば、要らない。ファンタジーではなく他でやってくれ、と思う。ファンタジーでしか、描けないものがあるからだ。人はこの宇宙の全てを把握することは無理だ。だから、小説は「世界」の一部分しか描けない。でも、人はそういう小説を読んで少しずつ自分と世界との関係を測ってゆくのだろう。そういう小説に、素晴らしいものも勿論たくさんある。一方、ファンタジーはこの「宇宙把握不可能性」の不具合を解消しようとしたものだ。作家1人で「世界」を作ってしまう。だから、個人はその世界と「丸ごと」対峙する。ファンタジーの中では、宇宙の究極の謎を解き明かすことも、それに対して個人が究極の選択をすることも可能なのである。

さて、上巻を読んでの感想である(今ごろかよ!)。私は陽子が実は麒麟(どういうものかはまだ知らない)の生まれ変わりだというぐらいの不確かな事前知識だけを持っている。まだ上巻が終わったばかりのこの時点では、八方美人で何者でもなかった陽子の「自分探し」と見えなくもない。しかし、興味深いことがある。

ジョーゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』では、「英雄の誕生」は古今東西以下のようにパターンがあるという。「冒険への召命」「召命拒否」「自然を超越した力の助け」「最初の境界を越える」「クジラの腹の中」「試練の道」「女神との遭遇」「誘惑する女」「父親との一体化」「神格化」「究極の恵み」やがて「英雄の帰還」へと移って行くというのだ(もちろん、クジラとか女や父親は他に替わり得る)。そういう意味では、現在陽子は「試練への道」「誘惑する女」の最中にぴったり当てはまる。

だとすると、『指輪物語』に通じる壮大な世界が待ち構えていてもおかしくはない。下巻を読み進めたい。






最終更新日  2019年10月22日 21時20分57秒
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