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テーマ:本日の1冊(3685)
カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「世界の本屋さんめぐり」ナカムラクニオ 産業編集センター 外国に行ったら(とは言っても、ここ20年間で行ったのは、韓国、台湾、ベトナムだけだけど)、本屋さんを覗くことにしている。その国や地域の文化が、何を目指しているのか、少し推察できるからである。面白いことが聞けるかな、と思って紐解いた。 著者の紹介した韓国、台湾の記事は私の知らなかった部分があった。例えば、ソウル光化門広場では、一箱古本市をやっているそうだ。覗いてみたい。現存する最も古い古本屋「大悟(テオ)書店」は喫茶店みたいな仕組みで残っているそうだ。台湾には独立系の個性派書店が多いらしい。台南には、図書館スタイルのブックカフェ「Room A」があるという。どっちにせよ、行ってみないとその雰囲気はわからない。 一方、ソウルの本屋で感じた品揃えの特異さ(詩集が多く、英語・日本語等の留学関連が多い)や、地方都市でのあまりにも本屋の少なさ等のことは、何処にも無かった。 丸善の宣伝誌「書標(ほんのしるべ)」では、毎回世界の本屋さんを紹介している。そういうのを予想していたら、ちょっと違っていた。写真が一切無いのである。写真撮影を断られるところもあるだろうからかもしれない。全て著者本人の「絵」で統一されている。そうなるとどうなるか。美しい絵だけが並ぶ。著者の見せたい部分しか、見ることはできない。文化を「推察」することは出来なくて、その国の突出した「特徴」だけが知らされる。 おそらく、もうヨーロッパに行くことはないだろう。でも、その時にこの本は参考にならないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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