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再出発日記

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2020年02月22日
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カテゴリ:洋画(12~)
今月の映画評は「グリーンブック」です。


 米国アカデミー賞の季節がやってきました。今年は、この投稿が載る頃には結果発表の後になります。日本のそれとは違って、受賞各作品は、好き嫌いはあるけど力作ばかりです。無視出来ません。さて、昨年最優秀作品賞を獲得した作品を紹介します。

 1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップは、黒人ピアニストのドクター・シャーリーの運転手として南部への演奏ツアーに出かけることになります。当時米国には黒人差別が残っていましたが、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに不穏な旅に出るのです。

 NYブロンクスで生まれ育ち犯罪世界の空気を吸いながらも善良さを決して捨てなかったイタリア系アメリカ人トニーを、ヴィゴ・モーテンセンは、別人とも思える体重増量を図って演じました。かつてある時は王様、ある時はロシアンマフィア、ある時は終末世界の父親を演じた彼だからこそ、こういうトニーも居るかなと存在感を持たせることができたのだと思います。

 一方、著名人でもあり、金持ちでもあるシャーリーは、当時の黒人の常識とはかけ離れて神秘的です。何故彼が危険とも言える南部演奏に出ることにしたのか、それは彼の人生と信念に絡んでいました。「ムーンライト」でアカデミー賞助演男優賞を獲ったマハーシャラ・アリが、孤独で神経質で優しい複雑な人間性を演じています。

 そうです。黒人差別を描いた作品に見られがちなのですが、もちろんその面は大いにあるのですが、外見とは違う隠されたキャラクターを見せることが、この映画のテーマなのだと私は思います。最初お互いを嫌い、本来は決して出会わない水と油の2人が、やがてお互いの人格を認め助け合い喧嘩もする相棒(バディ)に変わってゆくのです。しかもロードムービーでもあります。びっくりするのは、ほとんどが実話だった事です。拳銃や大統領への電話のエピソードはホントにあった事だそうです。事件の順番は変えています。
 南部各地を回ってゆき、最後のバーミンガムで決定的に我慢ならない差別に出会った時に、彼らが取った選択は何だったか。

 トニーの妻のドロレス(リンダ・カーデリニ)が、いいアクセントを持って終わりを締めていました。(2019年米国ピーター・ファレリー監督作品、レンタル可能)





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最終更新日  2020年02月22日 12時32分29秒
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