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2020年07月22日
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テーマ:本日の1冊(3685)

「高精細画像で甦る150年前の幕末・明治初期日本」東京大学史料編纂所プロジェクト編 洋泉社

ブクログレビューで存在を知りました。ありがとうございます。今までの幕末写真集と一線を画していて凄い。(映画「相棒」などでよく見られる)デジタル技術を駆使した写真集でした。写真を拡大・加工して、写真の隅にある部分を一般写真まで大きく鮮明にすると、思わぬ情報がどんどん入ってくるという写真集。

結果的に、愛宕山から築地方面を望んだ一枚の写真から、当時の江戸の撮影者の意図しない情報を引き出すことができた。御茶ノ水から神田川下流を見た写真から秋葉原辺りの街並みも見えた。京都の清水寺山門から、はからずも当時の京都の街並みをハッキリと見えた。

他の発見としては、落書きも所々写っていて、おもしろいくらいに、みんな相合い傘を書いていた。江戸時代には、もうこれが一般的だったのかもしれない。ということは、昔も今も、政治とか暮らしのことよりも、男女がくっついた離れたということの方を世間様は知りたかった、知らせたかった、ということなのか。

その他、発見したところ。
人物写真やお寺などを写した所謂記念写真・観光写真も多いのだが、わたし的に最も面白かったのは、遠景写真。
・武家屋敷には、所々2-3階建ての物見所があること。
・多くは寄棟造。その次に切妻造が多い。入母屋造はない。
・大通りや橋には、必ず番所があった。いったい何を見張っていたのか。橋では交通料を取っていたらしい。
・また、要所要所に必ず半鐘があった。
・隅田川両国橋・日本橋もあった。思ったより、狭くみすぼらしい。しかし、よく考えれば車は通らないのだから、あのぐらいの大きさでよかったのだ。
・流石にこの頃は左官職は、絶滅危惧職種ではなく、ほとんどのお屋敷は左官の手が入っている。海鼠(なまこ)壁は、目路が縦横に入っているのはほとんどなくて、斜め格子模様がほとんど。愛宕山からの武家屋敷のそれは蒲鉾のようななまこではなくて、三角山の鋭い漆喰を盛り付けているが、武家屋敷は全部これなのか、確かめられなかった。横浜の洋館も、結局壁は海鼠壁を採用していて和洋折衷していた。
・屋根は漆喰で固めている家が案外多い。台風対策だろうか?
・東京大空襲で焼け落ちる前(笑)の、浅草寺五重の塔、本堂の写真もあった。
・無造作に置かれた大八車や、寺の前に置いている棺桶(ちょっと小さめの樽のように見える)も、興味深い。





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最終更新日  2020年07月22日 22時46分45秒
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