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2020年08月10日
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テーマ:本日の1冊(3262)

「農民芸術概論綱要」宮沢賢治 青空文庫

1926年、農学校教師を辞した賢治は、花巻市郊外に羅須地人協会という学習塾を立ち上げる。その時に作った講義覚書である。

おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である

第一講の覚書には、そう記されていて10講まである。
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
50年前に、小学生用の伝記にも、「こう願った賢治は、自給自足の生活をしながら、農民の肥料設計を無料で引き受けて、一方ではたくさんの童話と、作曲とをしていました」という意味のことを書いていた気がする。私はかなり影響を受けたと思う。何しろ、その志半ばで死んでしまったのだから始末に負えない。

社会に出て、うす汚れちまった後では、賢治の生活は実家の援助なしでは立ちいかなかったことなどを知るのではあるが、またその思想の多くを法華経の仏典の中から借り受けたものだとも知るのではあるが、それでも、50年も薄暗い銀河の空気に濾過されて、私には稀有の結晶が残った。

青空文庫で、是非その全文を読んで欲しい。5分もかからない。

科学と理想は、いつか統一されなくてはならないだろう。
自然と労働と芸術が一体になりながら、笑いながら生活する社会は、いつか実現されなくてはならないだろう。
身近なところに音楽はあり、演劇はあり、詩歌はあり、写真はあり、絵画はある。
私たちは今は貧しいけれども、それでもすぐに素晴らしい芸術に触れることはできる。
(芸術の中に童話や小説が入っていないのは何故なんだろ)

風とゆききし 雲からエネルギーをとれ

職業芸術家は一度亡びねばならぬ誰人もみな芸術家たる感受をなせ

永久の未完成これ完成である






最終更新日  2020年08月10日 13時56分01秒
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