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再出発日記

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2020年12月17日
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カテゴリ:洋画(12~)
後半の3作品。


「罪の声」

平成最後の年に、未解決の大事件を明らかにしようとして、大日新聞社の阿久津は事件(グリコ森永事件がモデルなのは明らか)を追う。全ての事案は時効が成立して、何故これを明らかにするのか、新聞社の自己満足なのではないか?と阿久津は自問自答する。ちょうどその頃事件の際に5歳の声を使われた曽根は、阿久津とは違う角度から事件の、真相に近づいていていた。

35年間、京都市のテーラーで穏やかな生活を営んでいた曽根は、もう2人の声の持ち主が悲惨な運命と人生を送っていたことを知る。確かに迷宮入りになった。だからといって、事件は人々に何も罪がなかったとは言えない。「社会にあっと言わせよう」その気持ちがどれだけの罪をつくったか、それを私たちは知るのである。曽根の家族を苦しめ、2人の子供を不幸にした。それだけでなく、多くの失業者を産み、社会はひとつも良くならなかった。かえって劇場型犯罪は多くなった。

記者は考える。
「人の人生に関わらざるを得ないのが、記者の宿命ならば、私は弱いものに寄り添った記事を書いていこう」
その決意が、如何に難しいことなのかを、この記者はこのあと知るだろう。しかし、やっている記者もいる。頑張って欲しい。


STORY
新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件の真相を追う中で、犯行グループがなぜ脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)が父の遺品の中から見つけたカセットテープには、小さいころの自分の声が録音されていた。その声は、かつて人々を恐怖のどん底に陥れた未解決事件で使用された脅迫テープと同じものだった。
キャスト
小栗旬、星野源、松重豊、古舘寛治、宇野祥平、篠原ゆき子、原菜乃華、阿部亮平、尾上寛之、川口覚、阿部純子、水澤紳吾、山口祥行、堀内正美、木場勝己、橋本じゅん、桜木健一、浅茅陽子、高田聖子、佐藤蛾次郎、佐川満男、宮下順子、塩見三省、正司照枝、沼田爆、岡本麗、若葉竜也、須藤理彩、市川実日子、火野正平、宇崎竜童、梶芽衣子
スタッフ
原作:塩田武士
監督:土井裕泰
脚本:野木亜紀子
音楽:佐藤直紀
主題歌:Uru

2020年11月16日
MOVIX倉敷
★★★★

https://tsuminokoe.jp/sp/index.html



「ばるぼら」
1973年の手塚作品ではあるが、現代の新宿やさまざまな街の景色が丁寧に切り取られていて、都会の吹き溜まりを体現したかのようなばるぼらが全然不自然に感じられなかった。約50年前のマンガなのに、これは凄いことである。

人気作家ではあるが、「読んだら直ぐに忘れられる」と嘯いて寄ってくる女、代議士の娘で選挙演説をしたら学術会議みたいなところに入れてくれると約束する女、忠実で誠実な秘書ではあるが誠実な仕事を望む女、その(金、名誉、生活)全てをばらぼらは呪術で退けた後に、美倉はばるぼらの虜になる。今や芸術のミューズとしての正体を現して美倉と結婚しようとする。芸術とは、このようなところしか出てこないのかもしれない、と諦観した天才手塚治虫がみえるかのようだ。

それが破綻した後に、美倉はぼるぼらと(手塚治虫がよく描いた)洞窟のような廃墟にたどり着く。バルぼらの死と共に、最後にたどり着くのは、「ばるぼら」という作品だった。ばるぼらとは、barbaroと書くのか?

手塚眞だけの力ではない。クリストファー・ドイル、橋本一子、磯見俊裕、柘植伊佐夫全てが良い仕事をしている。



STORY
作家として活躍する美倉洋介は新宿駅の片隅で、ばるぼらという酩酊状態の少女と遭遇する。洋介は、見た目がホームレスのような彼女を自宅に連れて帰る。だらしなく常に酒を飲んでいるばるぼらにあきれながらも、洋介は彼女の不思議な魅力に惹(ひ)かれていく。何より、彼女と一緒にいると新しい小説を書く意欲が湧くのだった。
キャスト
稲垣吾郎、二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河、美波、大谷亮介、ISSAY、片山萌美、渡辺えり
スタッフ
監督・編集:手塚眞
撮影監督:クリストファー・ドイル、蔡高比
原作:手塚治虫
脚本:黒沢久子
音楽 橋本一子
プロデュース:古賀俊輔
プロデューサー:アダム・トレル、姫田伸也
美術統括:磯見俊裕
衣装:柘植伊佐夫

2020年11月28日
MOVIX倉敷
★★★★

https://barbara-themovie.com/sp/



「mid90s ミッドナインティーズ 」
90年代半ばが、もう歴史になっているんだ。「舐めるな!俺は湾岸戦争に行ったんだ」と威張るオッさんが既に存在している社会。坂の街ロサンゼルスで、スケボーが自らの存在を主張するひとつになっていたし、身近にスケボープロがいた社会。ニガーという響きが、差別ともクールともとられる社会。レーガン政権のもとで、既にこくみの格差貧困は決定的になっていて、白人でも靴下さえ買えない層が出来上がっている社会。酒とクスリは、既に不良若者に浸透していて、それを親や近所が止めようもない社会。

何ものかになろうとするレイ、何ものかになるのを諦めたファックシット、母親からDVを受けている()、貧困ながら映画監督を夢見て最後は「mid90s 」という作品を完成する()。そして、13歳ながらも、社会の洗礼を次々と受けるスティーブン。うん、青春物語でした。

見どころ
『マネーボール』などの俳優ジョナ・ヒルが初監督を務め、自身の経験を基につづる青春ドラマ。1990年代のロサンゼルスで、少年がスケートボードを通して仲間たちと出会い成長していく。主人公の少年を『ルイスと不思議の時計』などのサニー・スリッチが演じるほか、キャサリン・ウォーターストン、ルーカス・ヘッジズらが共演。音楽をナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーがアッティカス・ロスと共同で手掛け、ニルヴァーナ、ピクシーズなど1990年代のヒット曲が物語を彩る。

あらすじ
1990年代のロサンゼルスで、13歳のスティーヴィー(サニー・スリッチ)は母親のダブニー(キャサリン・ウォーターストン)と兄のイアン(ルーカス・ヘッジズ)と暮らしていた。体格差のある兄にかなわないスティーヴィーは、大きくなったら見返そうと考えていた。そして街のスケートボードショップで知り合った少年たちの自由でかっこいい姿に憧れを抱く。

2020年11月29日
シネマ・クレール
★★★★





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最終更新日  2020年12月17日 12時51分45秒
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