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テーマ:本日の1冊(3685)
カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「目でみることば」おかべたかし・文、山出高士・写真 東京書籍 ホントは面白い「謂れ」のある言葉を、写真をつけて「見る」ことによって、さらなる発見をもたらすシリーズ第一弾。おかべたかし・文、山出高士・写真。 興味深かったのは全40言葉のうち22。順番に並べる(言葉の意味解説は出来るだけ避けました)。 ・「阿漕(あこぎ)」 漕ぎ方のことではない。まさか地名だったとは! ・「急がば回れ」 和歌「もののふの矢橋の船は速けれど 急がば回れ瀬田の長橋」より。場所は琵琶湖です。 ・「ベーゴマ」 貝独楽のこと。バイ貝にそういえばよく似ている。 ・「うだつが上がらない」 左官修行した身としては、唯一ハッキリ分かった言葉。でも綺麗な写真見れて良かった。 ・「瓜二つ」 決して2つの瓜が似ているから、ではない。とは初めて知った。 ・「金字塔」 ピラミッドのことだそう。ということは、つい最近の言葉だよね。 ・「剣ヶ峰」 剣山のことじゃない。 ・「差し金」 (陰から人を操ること)元は文楽人形を操るための鉄の棒、或いは歌舞伎における蝶や小鳥の竿。 ・「試金石」 (人や物の価値を推し測る基準)えー!この真っ黒な粘板石のことだったの? ・「鎬を削る」 しのぎとは、刀の側面の1番高くなっている稜線の部分。先の面のことではない。コレを削る戦いって、どんな勝負? ・「勝負服」 服の色。競馬は馬によって決まり、競艇は枠順で決まる。 ・「図星」 弓の的の中心にある黒い丸の事。でも、「図星を射る」とは言わない。言うのは「正鵠を射る」。何故だ? ・「高飛車」 将棋で高圧的な態度でプレッシャーを与える戦法らしいが、勝率は良くないらしい。現実でもそうだよね。 ・「蓼食う虫も好き好き」 築地で鮎のツマとして800円で売っていたらしい。見ると、純粋葉っぱの方だった。ずっと赤い花のことだと思ってたいた。 ・「薹(とう)がたつ」 蕗の薹が立つことではない。花茎や花軸のこと。伸びると、野菜が硬くなり食用に適さなくなるから。そういえば蕗の薹が伸びるとそうなる。ブロッコリーもそうかな。 ・「灯台下暗し」 海にある灯台ではありません。知らなかった! ・「とどのつまり」 北海の海馬(とど)ではありません。オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドの、詰まり、です。改めて、ボラは語源の宝庫。「いなせ」は日本橋の粋な若者が髪を「鯔背銀杏(いなせいちょう)」に結ったことに由来するそう。 ・「拍車を掛ける」 (物事の進行を早める事)乗馬靴のカカト。コレを脇腹に当てて馬を早く走らせる。可哀想。 ・「贔屓」 中国の亀に似た伝説の生き物で、重い物を背負うの大好き。(特定の人や物を可愛がる)そうか!アイツ亀じゃなかったんだ。 ・「洞ヶ峠」 京都八幡市と大阪枚方市の間の洞ヶ峠(ほらがとうげ)で、筒井順慶が秀吉・光秀の形勢を見守っていたことから出た言葉らしいが、実際にはそういう話はなかったらしい。同じ山崎の合戦系列ならば、天王山の方が現実味あり。 ・「もぬけの殻」 モノノ怪の殻ではない。もぬけとは、蝉や蛇の抜け殻のこと。 ・「埒があかない」 馬場の柵のこと。不埒は柵がないこと。なるほど! ‥‥全部書いていたら埒があかないので、此処まで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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