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カテゴリ:読書フィクション(12~)
「サンタクロースのせいにしよう」若竹七海 集英社文庫 気がついてみれば、昨年は若竹七海の葉村晶シリーズと御子柴くんシリーズを一挙に9冊読破していた。もしかしたら、あと少し頑張れば若竹七海をマイファンリスト(著作物の8割以上を読む)に入れることができるんじゃないか?という目論見で比較的初期の本作を紐解いた。結果、リスト入りを目指すことになりました。 葉村晶みたいな個性的な探偵が出てくるわけでも、御子柴くんみたいな情け無い刑事が出てくるわけでもない、主には銀子お嬢さんの家に居候を始めた柊子さんの、ご近所で起こる日常の謎を解くコージーミステリ。探偵役は柊子さんの場合もあれば、友人の夏見さん、銀子さんの腹違いの兄・竜郎さんの場合もある。読んで社会情勢に詳しくなるわけでも、人生の教訓を得るわけでも、涙を絞る癒しの場面があるわけでもないが、やはり相性が良いのか、ともかく楽しく次々と読んでいられる。姪っ子のお喋りに付き合っている、というような感じ。読んでいると、時代を感じる日常品が次々と出てくるのも良し(ハンディカメラとか)。 あと2年ぐらいしたら、「最近はちょっと若竹七海に凝っててね」というようなことも言えるかもしれない。 初出誌「小説すばる」 あなただけを見つめる 92年8月号 サンタクロースのせいにしよう 93年1月号 死を言うなかれ 93年4月号 犬の足跡 93年7月号 虚構通信 93年10月号 空飛ぶマコト 94年1月号 子どものケンカ 94年4月号 主な登場人物 岡村柊子 彦坂夏見 松江銀子 曽我竜郎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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この作品群は存じませんでした。結構読んでいるつもりでしたが。
(2021年07月22日 11時19分32秒)
ポンボさんへ
若竹七海は全部で30冊ほど出ているようです。あと15冊ほど読めば、8割達成です(^^)。 (2021年07月23日 12時08分28秒) |
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