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「スティーブ・ジョブズ」全6巻 ヤマザキマリ (原作)ウォルター・アイザックソン 講談社

ローマ時代の風呂設計士から21世紀のカリスマ経営者に、なぜ連載漫画が移ったのか?それは読めばわかる。

似たもの同士だったからである。
全6巻いっき読み。

世間に合わせたくない。
自分に自信がある。
嫌なことはしたくない。自分の子供と認めたくなかったら裁判も辞さない(のちに父娘は和解している)。
社会人になっても、菜食主義者は身体が臭くならないと信じて風呂に入らなかった。
生涯お金の心配をしたことがない、お金の心配など拒否した。
がん治療も最初手術を拒否して凡ゆる自然療法を試そうとした。
会社の社員はずっと振り回された。しかしだからこそ、創造的な仕事をした。
プレゼンテーションでアップルの差別化を上手く果たした。

賢いけど、自我を通す人。
それがヤマザキマリだと思う。

そもそも私は普通こんな自伝(評伝)は読まない。経営者の自伝なんて、礼賛一辺倒が普通だ。けれども、かなりきちんとした自伝(評伝)だった。ヤマザキマリが惚れただけある。

アップルの最初の思いつきが聖書からではなく、りんご農園から帰る途中の思い付き、「元気がよくて楽しそうで、コンピュータの語感も柔らかくなるし、自然回帰というカウンターカルチャーの意味も持つし、電話帳の初めに載る」という理由からということで、かなり感心した。また、ピクサー創設に完全に深く関わっていたことを知り、ピクサーファンとしては驚きだった(←もしかしたら、常識?)。iPhone創出エピソードは、もっと劇的に描くかと思いきや、普通の商品と同等だったので、それもびっくり。それよりもiMacの方が力が入っていた。アップル社がこれで起死回生のV字回復をしたのだから、当然なのかもしれない。

文字情報だけだったら、興味深く読めなかったのかもしれない。よくわからない商品の具体的イメージがわかないから。しかし、マンガだとよくわかったし、ヤマザキマリは、ホントにきちんと調べて、人物たちの年齢による変貌もほとんどそっくりに描いた。画家としてのしっかりしたデッサン力の賜物だろうと思う。





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最終更新日  2021年10月01日 14時40分07秒
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