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カテゴリ:読書フィクション(12~)
「総理の夫」原田マハ 実業之日本社文庫 いま色々と話題が被っているので、紐解いてみました。映画のキャスティングは絶妙でしたね。中谷美紀は暫く振りの日本、暫く振りの主演作。天然の夫(田中圭)に、美貌と知性を持つ少数政党の党首にして初めての女性総理大臣、正に当て書きをしたかの如く、ピッタリでした。当然公開は自民党総裁選がありそうな今を狙っていたはずです。 話題を呼ぶこと間違いなし。企画段階からハラグロい原久郎(民心党党首)並みのプロデューサーの狡猾さが光る‥‥。いや、文庫の「企画」も大したモンです。まさかの安倍昭恵元ファーストレディに「解説」を書かせるとは!2016年12月文庫刊行だから、モリカケ、さくら疑惑の直前です。絶妙なタイミングです。(そこで書かれている事実「自分が会いたい時に人に会う」等、重要な証言も書いてしまっています。だからアレコレやってしまったんだな、と納得です) あ、いや、物語の中身については諸処の方面に支障があるので詳しい言及を控えさせて頂きます。という言い方は、政界はともかく書評の世界では通用しないか‥‥。 凛子氏の繰り出す政策の数々、特に消費税の複数税率での増税について反対するものではありませんが、私は幾つか異論がある(これ以上書くと諸処に支障があるので‥‥)。 また、働き方改革も若干異論がある。 そして、おそらくわざとやっているとは思いますが、安全保障政策については一言も触れられていないこと、等この小説の限界は指摘しておかなければなりません。 また、ラストのエピソードのドタバタについても、あんなにクドクドやらなくても良かったと思う。あんなことは、ニュージーランドの首相が数年前に果たしているし。コレも10年前の小説の限界か。 でも、こういう首相ならば、基本的に歓迎です。早くこういう日本になって欲しい。 一つ言うと、相馬凛子総理大臣は第111代なので、あと11代総理が変わらないと誕生しません。残念ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月06日 20時12分24秒
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