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2021年10月17日
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カテゴリ:洋画(12~)
今月の映画評「82年生まれ、キム・ジヨン」



2年前、日本で韓国文学が異例の数十万部を売り上げました。「キム・ジヨンは私だ」という女性の声が後を絶ちません。親戚付き合い、父親の男女差別、就職、痴漢行為、等々、今まで見過ごされてきたジェンダー問題が見事に浮き彫りになっていました。

例えば、韓国独特の「ママ虫」という言葉があります。「専業主婦」のことを男性や独身女性が「我々は頑張っているのに、彼女たちはいい身分だよな」というニュアンスで使われているようです。子供のために仕事を辞めて頑張っているキム・ジヨン(チョン・ユミ)は、そうやってひとつづつ、少しづつ傷ついていました。そうして彼女に「憑依」という現象の多重人格が現れ出した、という所から映画が始まるのです。

映画では、現代の話に焦点が絞られていたし、コン・ユが理解ある夫になっているので、原作ほどの説得力はないかもしれません。

それでも、これを観た男性の映画仲間は「あの時の夫のあの一言はないよね」と憤っていました。この言葉を見逃すか、見逃さないかに、男性のジェンダー感度がかかっていると言っても過言はない、と私は思います。(←甘いかな)

ものすごい決定的なドラマがあるわけではありませんが、それでも女性には大きな共感を持って迎えられたようです。最後は原作にはない救いがあります。原作を豊かに膨らませた部分もあります。これが映画的な作法でしょう。これは鑑賞者が試されている、そういう作品です。

(2020年韓国キム・ドヨン監督作品、レンタル可能)







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最終更新日  2021年10月17日 11時34分25秒
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