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洋画(09~)

2010年12月31日
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カテゴリ:洋画(09~)
日本インターネット映画大賞(外国部門)に投票します。今年の映画館での鑑賞本数は101本でした(韓国旅行での鑑賞含む)。よって、その中から20本も選ぶことでさえ困難だったことをお察しください。で、いざ選んでみると、自分の置かれている境遇とか、悩み事とか、興味関心がそのまま反映しているとことに改めて驚くわけです。詳しくはリンク先をご覧ください。ベストテンの邦画編はこちら。なお「午前10時の映画祭」の作品は作品賞の対象から外しました。

作品賞投票ルール(抄)
 ・選出作品は5本以上10本まで
 ・持ち点合計は30点
 ・1作品に投票できる最大は10点まで

【作品賞】(5本以上10本まで)
  「息もできない     」    6点
  「フローズン・リバー  」    6点
  「ロビンフッド     」    4点
  「インビクタス/負けざる者」   4点
  「フィリップ、きみを愛してる」  2点
  「ベストキッド     」    2点
  「グリーン・ゾーン   」    2点
  「プレシャス      」    2点
  「カティンの森     」    1点
  「ゾンビランド     」    1点
【コメント】
「息もできない」と「フローズン・リバー」どちらを上にするか最後まで迷った。両者とも貧困がテーマ、単に悲劇性だけが出てるわけではないという意味で秀逸なものがある。前者は神話的な構成が素晴らしい。後者は見事なサスペンスである。「ロビンフッド」はスカッと楽しめるハリウッド映画の中では久々のヒットだったので三位にしました。しかし、イーストウッド監督の「インビクタス」は今年も水準以上のものを見せてくれました。恐れ入るしかありません。
-----------

【監督賞】              作品名
   [ヤン・イクチュン  ] (「息もできない」)
【コメント】
11月この映画のロケ地を探してソウルのカンアク区を歩きました。少し違うところを歩いたのかもしれませんが、坂にびっしりとへばりつくように家が密集していて、その家の総てに屋上には貸家用の家がありました。障害者の子供と母の二人連れがゆっくりとその上に上がっていきました。このようなところに住みながら、労働人口の半分以上が非正規という現実の中で、監督はこの物語を作ったのだなあ、と思いました。
【主演男優賞】
   [ジム・キャリー ] (「フィリップ、きみを愛してる」)
【コメント】
この映画のために死ぬほど痩せたというだけではない、フィリップの生き方自身が、私はジム・キャリーの「さまざまな仮面を使い分けるけれどもその本質はシリアスな顔にある」人生と重なるような気がする。
【主演女優賞】
   [メリッサ・レオ ] (「フローズン・リバー」)
【コメント】
ファーストシーンは衝撃的だ。てっきり老婆を写しているのだと思っていたら、幼い子供を持つヒロインだった。しかもあれで40歳後半だという。ものすごい役つくりである。あれで一気にこの作品世界に入っていけた。
【助演男優賞】
   [該当者なし     ] (「  」)

【助演女優賞】
   [ミスティ・アップハム ] (「フローズン・リバー」)
トレーラーハウスに住む若くて気の強い、そして精神的なもろさを持つ少数民族の女性を存在感持って演じていた。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [キム・コッピ] (「息もできない        」)
【コメント】
演技経験のない彼女をよくぞ見つけてきたと思う。終わってみれば、彼女しかいない。他の韓国女優陣で出来る人を思いつかない。
【音楽賞】
  「オーケストラ!」
【コメント】
最後の12分間のチャイコフスキーは映画史に残る名場面でした。

【ブラックラズベリー賞】「運命のボタン」
途中までは非常に素晴らしいサスペンスだったんです。「あれ」が出てくるまでは。椅子からずり落ちそうになりましたよ!

特別賞 よくやった!で賞 「午前10時の映画祭」
フォロー・ミー」は今回初めて見た。素晴らしかった。本来ならばベスト5に入る作品。「パピヨン」は30数年ぶりに見た。自覚していなかったが、私の人生に影響を与えていた映画だと分った。

今年一年、つきあっていただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。






最終更新日  2011年01月01日 08時53分51秒
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2010年12月29日
カテゴリ:洋画(09~)
ずーと毛嫌いしてきたアメリカホラー映画ですが、去年の「スペル」以来、その呪縛が解けたようです。それと機を一にしたように最近は怖くない吸血鬼映画「トワイライト」シリーズなども出てきています。

監督 ルーベン・フライシャー
出演 ウディ・ハレルソン (Tallahassee)
ジェシー・アイゼンバーグ (Columbus)
アビゲイル・ブレスリン (Little Rock)
エマ・ストーン (Wichita)
アンバー・ハード (406)

この「ゾンビ」モノも、ちゃんとホラーものの原則「怖い」「汚い」「驚く」は踏襲しているのですが、それ以外に「青年の成長」「パロディ」「恋と友情」も入れ込んでいて、まるで遊園地みたいなてんこ盛りのエンタメになっています。

途中で登場人物が確定して以来、たぶん大丈夫だろうな、と思いながらも「ゾンビ」モノである以上は「普通の人が突然ゾンビに変わる」という映像もほしいところなので、いつ四人のうち一人がゾンビに変わるか、最後までどきどきせざるを得ないかという面もあるので、アイディアの半分は先が見えるのだけど、やっぱりどきどきしながら見るというのは、ちょうど質のいいお化け屋敷と同じです。

やっぱり一番秀逸だったのが、ビル・マーレイの登場場面。マーレイ大好きな映画仲間がいるのですが、大きく宣伝されていないだけに見逃していないかものすごく心配です。この作品は見逃しちゃいけないでしょ、という作品です。

ウディ・ハレルソンは十二分に魅力を出したけど、アビゲイルちゃんは今回は残念でした。その代わりエマ・ストーンが気の強い女性でニートの青年が惹かれるのも分かる気がしました。楽しい一本でした。

でも続編は要らないです。ましてや、3Dなんて! それよりも、もっと新しい映画にアイディアを出せ!と言いたい。

今年の映画館での映画鑑賞はこれで終わり。これからまとめをしていきます。






最終更新日  2010年12月29日 14時08分48秒
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2010年12月21日
カテゴリ:洋画(09~)
こんな風な作劇は好きです。虚実を織り交ぜてエンタメに徹して、いい男といい女が出て、最後は
「こうして彼は伝説になった」
という風に締めると言う作り方、好きです。
01ロビンフッド.jpg
監督 リドリー・スコット
出演 ラッセル・クロウ (Robin Longstride)
ケイト・ブランシェット (Marion Loxley)
ウィリアム・ハート (William Marshal)
マーク・ストロング (Godfrey)
マーク・アディ (Friar Tuck)

(以下完全ネタバレです。お気をつけください)


途中、八割がたまではこれは史実を基にした物語かと思って見てしまう。良く分からないけど、時代考証的に凝っているなあと思わせるイギリス十字軍のフランス領侵略、ノッティンガム領の村の造り、ロンドンテームズ川の風景。一方で、時代考証をしすぎたためなのか、ロビンフッドは弓の名手のはずなのに、少しリーダー的素質のある弓手に過ぎなくて、逃げるゴトフリーを射るけど失敗してしまう。

しかし、このあたりが監督と脚本家の仕掛けた巧妙な罠だったと今は分かる。話が進むにつれ、ロビンフッドは実はイギリス全土を巻き込んだ自由思想家の息子だと知らされる。のちにロビンフッドの口から語られる「自由憲章」の中身は明らかに、ルソーの社会契約論のそれだし、アメリカの憲法を髣髴させるのである。12世紀のイギリスにそんな思想運動があったとは、私は知らない。そんなふうに疑っていると、なんと愚王のジョンは、イギリス諸侯をまとめるためとはいえ、その「自由憲章」を認めるというのである。-おかしい……初めてそう思うようになった。

そのあとはスペクタル場面、フランス軍の海岸上陸の仕方はほとんど第二次世界大戦の海兵隊の上陸の仕方だ。あんな上陸艇、12世紀にはおそらく無いのではないか。雨のような弓で射殺される描写はほとんど「プライベートライアン」である。ロビン率いるイギリス軍は卑劣な内乱工作を使ったフランス王の裏を取り、圧倒的な団結力でスカッと勝利する。その前後でロビンは神がかり的な弓の腕前を二回見せるのだ。

「自由憲章」はジョン王の裏切りであっけなく闇に葬られ、そしてお尋ね者(アウトロー)になったロビンはそこから初めて「伝説」を始めるのである。終わり。こういう終わり方は好きです。この巧妙に張り巡らされた「嘘」が終盤になってわかって、その「映画的嘘」を分かったことがなんとも心地よい、というのがやっぱりエンタメの醍醐味ではないだろうか。今年のハリウッド映画に関して言えば、この映画がベストワンです。

無骨だけれども賢く、行動の人をラッセルクロウが見事に演じ、情熱と男勝りと色気を渾然一体とさせたマリアンをケイトブランシェットが演じ、見事だった。ロビンが感情を表に出さない分、マリアンの感情がひしひしと伝わり、それがロビンの行動となってドラマを創っていくというのが上手くできていた。ケイトは主演女優賞ものの演技だったと思う。






最終更新日  2010年12月21日 07時53分29秒
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2010年12月12日
カテゴリ:洋画(09~)
これはまだ未見の作品だった。アメリカの有人宇宙飛行船計画(マーキュリー計画)の七人の飛行士の物語である。

監督 フィリップ・カウフマン
出演 サム・シェパード、エド・ハリス

「ライトスタッフ」というは、「ライト兄弟のように空を飛ぶスタッフ」ということではなくて、「正しい資質」という意味のようである。

男はいつの時代でも、世の中で一番乗りを目指す。そのためには命を顧みない男たちがいる。アメリカの冒険心を三時間かけて描き出した大作ではあるが、今回は流石に長かった。(193分)私はこの手のアメリカ映画に乗れないと言う事もあったのであるが、ところどころはいいところはあった。ただ、ソ連とのロケット競争を正当化するために、宇宙計画が進められたことを考えると、あまり一生懸命になれないのである。途中で尿意を催した宇宙一番乗りの宇宙士のように途中で尿意を催したことが影響しているのかもしれない(^_^;)。

昔かたぎのアメリカの妻は大いに夫を立てていたようである。もちろん二人きりになると、文句を言うが、それでも妻を一人きりにしたことが別れる原因にはならない。現代アメリカとは大きな違いであり、現代日本に近い。これくらいがいいんじゃないだろうか。








最終更新日  2010年12月12日 09時06分19秒
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2010年12月09日
カテゴリ:洋画(09~)
11月は韓国旅行があったので、日本で見た映画は二本だけになりました。

韓国では四本見ました。詳しいことは韓国旅行記に書くつもりですが、題名は
「ソワハムケ ヨヘガヌン ボプ」(牛とともに旅するボプ)
「プタン コゲ」(The unjust)
「トゥ ヨジャ」(2人の女)
「ぺスティバル」(フェスティバル)

「エクリプス/トワイライト・サーガ」
前回の映画は狼族の彼が登場して横恋慕して、最後のほうで新しいドラキュラ族たちが登場してきて、話が動き出して終わりということで、非常に退屈だった。狼族の彼がベラのことを好きだというのは既に織り込み済みなので特に新鮮な話が展開すると言うわけではなかったのである。
003トワイライト.jpg
監督 : デビッド・スレイド
原作 : ステファニー・メイヤー
出演 : ロバート・パティンソン 、 クリステン・スチュワート 、 テイラー・ロートナー
さて、今回は話は全然展開していないといえばそうかもしれない。けれども終始退屈しなくて、とても愉しんだ。観客が10人もいなかったということが気にはなるけど。編集の仕方が適度に「この物語ファンのために作っている」ということで、映画を見てきたものには周知のことは省略して上手いし、その上で今回は一人ひとりの背景を簡単に紹介し、適度にクライマックスシーンは持ってくるので結末は分かっていても見させてくれるし、三角関係に対しては、適度に緊張感を持たせて持続させるという韓国TVドラマが得意な恋愛ドラマの王道を、なんと日本よりも早くアメリカが達成してしまっていることに嫉妬さえ覚えるのです。

特に萩尾望都「ポーの一族」でも使われているが、、彼らがドラキュラ族に加わるきっかけとなった事件は、当然もう何百年も前の話であって、貴族の世界やら、南北戦争の世界やらが背景に少しだけ見せてくれるのがたまらないわけです。

さて、次回は当然、ベラがドラキュラ族になるかならないか、というこどがクライマックスになるわけでしょう。一年に一回のお祭になってきました。楽しみです。

「ミレニアム2 火と戯れる女」
監督 : ダニエル・アルフレッドソン
原作 : スティーグ・ラーソン
出演 : ノオミ・ラパス 、 ミカエル・ニクヴィスト 、 レナ・エンドレ
体調が悪くて半分以上寝てしまった。しかも初めての鑑賞。全く付いて行けず、感想書くのはできません。






最終更新日  2010年12月09日 07時43分02秒
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2010年10月29日
カテゴリ:洋画(09~)
監督 : ファン・ホセ・カンパネラ
出演 : リカルド・ダリン 、 ソレダ・ビジャミル 、 ギレルモ・フランチェラ 、 パブロ・ラゴ 、 ハビエル・ゴディーノ
この題名の意味をずっと考えながら見ていた。作品はそのほとんどを「人の視線」で映っている。頻繁に移動する映像と、フォーカスが切り替わる映像で確信的にそれをしているのである。

しかし、それならそうと徹底してくれればいいものを時々「監督の視線」でしかないような映像もあるものだから、興ざめする。

犯人は誰か、という映画かと疑っていたら、いとも簡単に犯人は絞られてしまう。じゃあ何が「秘密」なのかとずーと思っていたら最後はラブストーリーに決着するという趣向であり、まあ面白い映画ではあったが、うーむ、もうちょっと呻るような演技と映像を見せてほしかったと思う。期待していただけに欲求不満。






最終更新日  2010年10月29日 23時02分41秒
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2010年10月22日
カテゴリ:洋画(09~)
独身30台女性が、ある日王子さまならぬスパイに出遭って「夜も昼も」怒涛の展開のスリルと大冒険、夢の世界にいざなってくれて、いつの間にか「騎士と毎日」暮らすようになる、ハリウッド印突っ込み満載ラブコメディである。

監督 : ジェームズ・マンゴールド
脚本 : デイナ・フォックス 、 スコット・フランク
出演 : トム・クルーズ 、 キャメロン・ディアス 、 マーク・ブルカス 、 マギー・グレイス 、 ピーター・サースガード

楽しめました。デートムービーには最適です。独りで見ましたが……(泣)

突っ込みは野暮というものなんですが、最初のところでトム君10人ほど殺しちゃうんですが、あれは同僚でしょ?

それとやっぱり失礼極まりないのだけど、キャメロン・ディアスさんは年の割には老けちゃいました。少しイタイ場面もあります。

とりあえず今度からは「安全で安心な処にいこう」と言われたら先ずは逃げることにしよう。






最終更新日  2010年10月22日 08時04分47秒
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2010年10月18日
カテゴリ:洋画(09~)
「ザ・ウォーカー」と非常に似通った映画だということを聞いていたので、多くは期待しまい、と思い見たのです。ただ、シャーリーズ・セロンさまが出演しているので半分義務感で見ました。

01ザ・ロード.jpg
監督 : ジョン・ヒルコート
出演 : ヴィゴ・モーテンセン 、 コディ・スミット=マクフィー 、 ロバート・デュヴァル 、 ガイ・ピアース 、 シャーリーズ・セロン

確かに、件(くだん)の作品のように、世界が滅亡したあとのロード・ムービーであり、途中人間性をなくした者と戦ったり、逃げたりする場面はある。件の作品では『本』を運ぶことが目的であったが、この父親も「火」を運んでいるという。しかし、実際映画を見てみるとこの作品は件の作品とは描いているものが全くちがう。

件の作品は結局アクション映画であり、悪人(ゲイリーオールドマン)から「キリスト教の聖典」を守るという話だった。
この作品には『神』という言葉は確かに出てくるが、実はそれを飛び越えて『人間とは何か』ということを問うていると思う。父親が言う『火』とは具体的な火をおこす技術のことではない。(まだだれでも火をおこせる)「胸にある火」つまり「人間性」、どんなに飢えても人を喰うということはしない、食料を奪うために人を殺しはしない、という最後に残ったぎりぎりの人間性のことである。

この世界がなぜ滅んだのか、どうやって滅んだのか、なぜ家や道路の建造物はそのまま残っているのに、人間や動物はいなくなっているのか、というのは良く分からない。(時々大地震が起きるし、常に空は雨雲に覆われているが、それはなにか関係しているのだろうか)大きな事実は動物も植物も基本的に自然はすべて滅んでいるということだ。だから人間は家に残った缶詰などを見つけて食べるか、食人、しか生き残るすべが無いのである。

基督教文化圏では「文明とは自然を開発した国」という意味があった。しかし、この作品では開発すべき自然が残っていない。そのとき、弱肉強食なのだから、人を食べることも選択肢の一つではないか、そういう考えが生まれてもおかしくは無い。という選択肢も確かにありうるのではある。父親は神の使徒でもなんでもない。普通の父親だ。だから偶然手に入れた多量の食料を守るために危害の加える可能性のない盗人を殺すような目にあわせも厭わない。しかし、息子は純粋に「善き人」であろうとする。このあたりがとても「神話的」である。

シャリーズ・セロンはこのような世の中になったら生きていけない、最初息子を連れて、最終的には独り死を選ぶ。されもひとつの選択肢ではあるが、セロン様にそれを選んでほしくなかった。

最終的には「少しだけの希望」を描いて終わるのであるが、あれはちょっとした慰めに過ぎない。(エンドロールの「音」は南の楽園に着いた未来の音だという指摘があった。私は過去の音だと思っていた。どちらが正しいのだろうか)

この映画の醍醐味は、究極のの選択の中で人間は何を選ぶのか、という点にあり、それはそれで見ごたえがあった。






最終更新日  2010年10月19日 07時58分01秒
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2010年10月14日
カテゴリ:洋画(09~)
ムービックス倉敷では秋の500円の特別上映をしていて、今年は話題作だったけど、なぜか上映プログラムに乗らなかった2作を一週間づつ掛けていました。(「ハート・ロッカー」とこれ)と、いうことでもうDVDは出てるかもしれませんが、大画面で見るほうがいいと、遅くなりましたが、映画館で見てきました。

監督・脚本 : ジェイソン・ライトマン
原作 : ウォルター・キム
出演 : ジョージ・クルーニー 、 ジェイソン・ベイトマン 、 ヴェラ・ファーミガ 、 アナ・ケンドリック 、 ダニー・マクブライド

良作です。と、いうか身につまされました。
ジョージー・クルーニーは妹の結婚式の当日、マリッジ・ブルーに陥って結婚式を止めたいと言い出した婿を説得するために、いいたくない言葉を言ってしまいます。
「確かに結婚をしたならば、決められたレールを進まなくちゃいけない。けれども、今まで幸せだと感じたとき、君は一人だったか?」「いや独りじゃなかった」「昨晩、結婚を止めたいと思ったとき、君は夜中に一人じゃなかったか」「ああ、そうだった」これで婿殿はあっさり、マリッジ・ブルーを克服します。

そのときまで彼は家族にとっては「いないも同然」の存在だった。仕事でいつも出張中だったから。この説得で、彼は姉から「ウエルカム、ホーム」と呟いてもらえる。

ずーと独身貴族を貫いてきた彼が初めて「家族もいいな」と感じたとき、彼には残酷な現実が待っていたのである。

彼がマイレージにこだわる気持ちは良く分かる。私もクーポン、ポイント、オタクなので。それ以上に「家族なんてなくてもいい」と彼はたぶんどこかの時点で諦めたと思うのであるが、その「やせ我慢」が、マイレージ集めに走った理由なのである。私の映画の趣味やら読書の趣味やら、このブログだって、ひとつの「逃げ」なのかもしれない。

脅威の1000万マイル達成に対してあんまり達成感をもてなかったのは、無理からぬところである。妹夫婦に世界一周マイルをプレゼントしても「たった」50万マイルしか減らない。おそらく20年くらいかけて達成したのだと思う。
01マイレージ、マイライフ.jpg
彼がリストラした人たちが最後の場面で、家族の絆を話す。一方で、彼は空港の電光掲示板を見つめながら、唖然としている。この場面に、この映画の言いたいことのすべてがあるのだろう。






最終更新日  2010年10月14日 07時53分46秒
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2010年10月08日
カテゴリ:洋画(09~)
「くそ野郎、俺は生きてる」
小学校五年、自分で決めて自分のお金で初めてみた映画は「ポセイドンアドベンチャー」だったけど、その次の次に自分で決めてみた映画はこれだったかもしれない。

最後老人になったスティーヴ・マックイーンが脱獄不能といわれた島を抜け出る。そのときの青い海とテーマ音楽が頭から離れないでいる。いや、その場面しか覚えていない。(You Tube参照)けれども私はそれ以降、「自由」という言葉を聞くと、非常に高い確率で「パピヨン」という言葉が思い浮かんでいた。あれ以降一度もこの映画を見ていないのにもかかわらず、「パピヨンにおける自由とはなにか」一言も語れないのにもかかわらず、だ。一体あれはなんだったのか。それを確かめたくて、おそらく37年ぶりに、大画面で「パピヨン」を見た。

監督 : フランクリン・J・シャフナー
出演 : スティーヴ・マックイーン 、 ダスティン・ホフマン 、 ロバート・デマン 、 ウッドロー・パーフリー 、 ドン・ゴードン
(完全ネタバレです)
胸に蝶の刺青のあるパピヨンは自称「無実の罪」で南米仏領ギアナの島の刑務所に入れられる。刑務所暮らしには経験のあった彼は最初から脱獄を考えていた。過酷な労働、非人間的な扱い、(ワニを素手で捕まえるのを強制させられたりする。看守たちはそれでワニ皮を手に入れるのである)。脱獄仲間のドガ(ダスティン・ホフマン)は偽札の名人だが、ある日彼を助けるためにパピヨンは看守を殴り逃亡を図りつかまってしまう。この刑務所には独房があって、一回目は二年、二回目は五年の罰が与えられる。そこで大抵の人間は死ぬか、精神をこわされるかされる。もちろん、それを狙っての独房であった。最初のころ差し入れをしていたドガの名前を最後まで割らなかったためパピヨンは食事を半分にさせられる。パピヨンは毎日の運動を怠らず、虫を食って生き延びる。ここの鬼気迫る映像が実はこの映画のハイライトである。これによってパピヨンとドガの友情は確かなものになる。

パピヨンとドガたちは一度は脱獄を成功させる。そのとき、彼らを裏切るのは白人であり、修道所のシスターである。そしてパピヨンを助け、一時の平穏を与えるのは、島に隔離されたハンセン病患者であったり、半裸で生活している現地民であるという対比が面白い。

シスターに密告されて兵士に銃で思いっきり足を殴られる。そのときの叫びから一転して五年後、独房から出てくるマックイーンを映し出す。この転換が素晴らしい。白髪にはなっているが、今度は五年の独房生活だったはずなのに、しっかりとした足取りで意志の強い姿で彼は出てくるのである。それだけでこの五年を彼がどのように過ごしたかがわかるというものだ。

今度は潮流と鮫で脱出不可能といわれる島に島送りされる。そこには、ドガが暮らしていた。逃げなければ、自給自足の生活になっていて、悪くは無い。けれども、食料を盗みに来る影におびえるドガの姿を見て、隔離される生活の中で、ここには精神の自由はないとパピヨンは悟るのである。脱出は一か八かの確立である。最初一緒に島を出ると言っていたドガは土壇場になって島に残ることを選択する。パピヨンがうまく潮流に乗ったのを確認するドガの寂しげな表情がたまらない。最後の場面は青い海で終わるのだとばっかり思っていたら、現在はもう閉めているギアナの刑務所(おそらく本物)の草と泥で朽ちた映像で終わっていた。

自由とはなにか。
あえて言葉で言えば、自由とは勝ち取らなければならないものであり、その多くは「権力」から勝ち取るべきものである。ということになるのかもしれない。まさか、少年の私が、そんなことを自覚していたとは到底思えない。しかし、心の奥底に「自由」の核心の形が映像として組み込まれたように思える。名画というのはそれだけの力を持つということなのかもしれない。






最終更新日  2010年10月08日 23時00分49秒
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