「ポテトスープが大好きな猫」
今日60万アクセスを超えました。いつも訪ねてくださっている皆様、ありがとうございます。ただ、今回は記念のなんらかのプレゼント企画は無しです。何故か。前回の50万アクセスでabi.abiさんに約束したドストエフスキー「地下室の手記」の感想文がまだ書けないからです。abi.abiさんごめんなさい!!読み始めたら、非常に苦手な部類の話でして、なかなか前にすすめないでいます。けれども、さすがにドストエフスキーだけあって用意周到に私のつまらないツッコミはかわしているのでもちろん凄い本ではあるのです。必ず、必ず、感想文はアップしますので、今しばらく、しばらくお待ちくださいませ。と、いうことで600000 2009-04-17 16:04:36 ***.commufa.jp 今回60万アクセスを踏んでいただいたこの方から、もしも申し入れがあったならば、やはり何らかの記念行事はしたいと思いますが、無かったならば、ドストエフスキーに集注したいと思います(^_^;)ご了承くださいませ。さて、閑話休題、最近あっという間に読んだこの本の感想を今日は書いて終わります。「ポテトスープが大好きな猫」テリー・ファリッシュ作バリー・ルート絵村上春樹訳講談社文庫文庫の絵本というのが面白くてつい買ってしまう。もしかしたら、初・村上春樹体験かもしれない。もしかしたらもうすぐ公開の「グラン・トリノ」(クリント・イーストウッド主演)はこういうおじいさんの話なのかな。おじいさんと猫だけの生活。いつもジーパンとチェックのシャツ、そして(村上春樹の解説で初めて気がつくのですが)野球チーム、テキサス・レンジャーの帽子をかぶっている。無口だし、猫に対してはお互い相手を思いやって言葉を尽くしている風は無いけれどもいざというときはひどく心配する。猫が眠そうだったのでいつもの魚釣りにされていかなかったある日、猫が行方不明になる。そうして帰ってくる。それだけの話ではある。おじいさんの一軒家のたたずまい、古いトラック、毛を逆立てた猫。アメリカの田舎町の尊厳を持ったひとり暮らしの現実を描いて、ほとんど何も結論つけずに絵本は終わる。こういうのもいいかもしれない。