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カテゴリ:きづき
友達と本を創り、出版賞に応募した。
その本を創ることになったのは、友達のアイディアから。 その友達は、心の病をもっている。 私がときどき、その友達に絵手紙を送っていた。 あとで聞いたことなのだが、心の病の症状が重かったとき、何度ももうだめだ、と思ったそうだ。そのとき、私の絵手紙をみて、何度も踏みとどまってくれたそうだ。 それをきいて、本当に友達が生きていてくれることが、嬉しかった。少しでも、力になれたとしたら、これ以上嬉しいことはない、と思った。 その友達が、出版賞の記事を見つけてきた。 彼女が、「心の病の人は、孤独に病と戦っている。そういうときに、大切な人からハガキをもらえると、とっても心強い。心の病の家族や友達も、なにかしてあげたいけど、何をしたらいいかわからない、と言う人が多い。だから、私が友達からのハガキで力づけられた、ということを伝えたい。そして、それを読んだ人がすぐだせるように、ハガキをつけた本をつくりたい」とのこと。 そのハガキを書いて欲しい、といってくれた。 言葉のハガキをかいた。 「休止符も大事な大事な音符です。」 「ま、いいか」 「人生は よくかんで」 「ゆったり、豊かに。 心の揺れを丸ごと背負って 自分の歩幅で歩いて行けたら、と思う。」 などを、筆文字でかいた。 そして、文章を友達がかいてくれて、美しい本にしてくれた。 出版社から10月に連絡があった。 「一次審査通過しました」とのこと。 二人で大喜びした。 昨日、友達から入選しなかった、との連絡があった。 でも、出版社からの私たちの本へのコメントが嬉しかった。 「ことばがもつ力を改めて感じました。 そして、本当の意味で相手を思い、応援する心を教えてもらったような気がします。 「ま、いいか」 「休止符も大事な大事な音符」 などの言葉に、ぐっと来る人も多いと思います。どれも、心の琴線にふれる味わい深いものです。 ひとつひとつ、大切にしたい、心の中で何度も味わい、つぶやき味わいたいそんな作品です。 心の病、、、どんな病気にも、また人生のさまざまなシーンにも、その人にしかわからない苦しみ、思いがあります。 そんなときは、たとえ心からの励ましの言葉でも、逆に、プレッシャーを感じて、重荷になってしまうことがあります。 そんなときでも、この作品は、深く心にしみわたり、心を明るくしてくれることでしょう。」 これ以上ない、嬉しい言葉。 これを、宝地図に貼っておこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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