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高級な糸電話

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kumamondialy

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カテゴリ:ブログ
私は前職が重度訪問介護士です。
主にALSという障害を負った方のお宅に伺って仕事をします。
(高齢者の介護や、他の障害を持った方の支援もやっていたよ♩)

ALSという病気は遺伝子異常による神経系の病気で、徐々に全身の筋肉が動かなくなっていく
進行性の病気です。(違ってたらマジですみません)

それはもう健常者の私たちでは到底考えられない、日常の全てに支障をきたす
24時間365日の支援を必要とする大変な病なのです。

利用者さんたちは日頃から大変細かな、様々なストレスを抱えて生活をされており、
仕事で来ている者としては立ち回り次第では相手を死なせる危険もあるし、
生活を円滑に送ると言うことですら大変な、そんな中でもその人はそれが普通で、
介助者はそれを全般的に手助けをするような、なかなか特殊な仕事であったりするのです。

利用者さんたちは望んで障害を負ったわけではないし、
障害のおかげで24時間誰かが側にいる生活を願ってもいないのに
送らざるを得なくなった、メンタル的にも難しい切り口で
被介護生活を始められた方がほとんどです。
(はっきり言って、健常者の私が分かったような口を聞いていいような事ですらないまである)

皆さんもご存知の通り、介護業界は慢性的な人材不足で
業界内のレベルも(言いづらいですが)決して高いものとも言い難いのです。

私はこんな仕事が大好きで、約3年半重度訪問介護士として従事していました。
この仕事が大好きな所以はまさに、人が好きだから。

利用者さん一人一人が好きで、まさに天職だと自負していたものです。

しかしながら、一緒に働く人たちはどうでしょうか。
自社内でも、他社の方でも、本気で相手のことを思える、
そんなことは稀で、とてもビジネスライクな、
障害者ビジネスを行なっている方が多かったのも事実です。
(きちんとした方も一定数はいるよ♩)
(一生懸命考えている人と仕事をしている時はストレスフリーです)

私の根本としては、
困っている人を助けると言うよりは、いつか困る人がいなくなるといいなと、
そんな風に思っていました。
(人助けビジネスは困っている人がいるから成り立つビジネスであり、
それが儲かる世の中ってちょっと、、、。ちなみに介護は人助けではないです)
自分1人ではどうにもならないことは言うまでもなく。

その人の当たり前の中で、その人が存分に自分らしく
毎日を幸せに暮らせるようになる。
(私たちもそうですよね。色々な制約の中で生きているわけですから)
その中で私たち介助者がいて、もちろんいることも当たり前で、
それは避けては通れないからこそ出来る限り自然に。

そんな中の1人になりたかった。
それを追い求めることが好きだった。




前述したように、私は人が好きです。

相手がどんな人だろうと最初の切り口は相手を相手のまま受け入れ、
互いに認め合う。
(気難しいと聞いていた人ほど、こちらの対応次第で全く異なる結果になったり)
それができて初めて、相手の生活の中に溶け込む一歩となると私は思っていました。
主軸は相手の私生活ですから、こちらの裁量で決めていいことなんて本来ないはずです。

自分のことを好きでいてくれる人のことは自然に好きになりますよね?
基本的には、であってそれが全てではないけれども。

決して給料は良くないです。
介護報酬も低いです。(これはなんとかせねばあかん)

でも、このままじゃ成長しない。
なぜならサービスの質が良くないから。
(その他にも様々な問題があるよ♩)
(でもその問題点をグチグチ言うのではなく解決に動くのもプロとしては必要だよね。それを生業にしているのだから)

ALSの方の支援に入るには、例外はあれど
喀痰吸引という資格が必要です。
(ざっくり言うと、呼吸器がついている方の支援に入れるということ)

介護士すら少ないのに、この資格を持っている介護士はもっと少ないのです。

いわば介護士側が利用者を選べるから、必要以上に頑張る必要がない。
文句があるなら来ませんけど、と介助者側が言える状況が出来てしまう。

これではサービスの質は上がっていかないのです。
サービス業なのにサービスの質を上げることにそこまで意欲的でない、、、。
資格があるだけでそこに居ていい状況となり、そこにいる上で何か、と言う思考になりづらい。

マッサージ師でも、美容師でもサービスの質が上がれば値段は高くなります。
これは当たり前。それだけの対価をもらう権利がある。
(それでも社会的地位がまだまだ低いから対価もまだまだだったり。日本の経済も厳しいしね)

美容師さんなんて身近で分かりやすくて、資格を取るための学校だけで何百万とかかり、
そこから下積みと血の滲むような努力があって、やっと人の髪を切るというサービスが提供できるようになる。そこからお客さんがついて、指名料が取れたり、技術を磨きながら一生かけて一人前になっていく。
(サービス業や技術職の面白さって、一人前って言うものに基準がないところであったりすると私は思っています。人からどんなにあなたは一流だよって言われても自分で自分をそうだと言う人ってあんまりいないよね)
(美容師の皆さん、浅はかなこと言ってすみません)

でも介護報酬は一定。誰が入っても一緒。
(行う介助によって違ったり、区によって異なったりはするよ♩)(深夜は高くなるよ♩)
それではきちんと出来る人もサボり始めるよね。

そもそも、最初にレクチャーされるサービスのレベルが高くないから、
初任者でも「あぁ、これでいいんだ」と思ってしまうよね。
早くして小慣れ感が出てしまうこともしばしば。

介護業界は特に、仕事に熱心な人が辞めていく。
優しい人ほどすぐにいなくなっちゃう。

やってられなくなるんです。
正直者が馬鹿を見る世界って本当にあるんだなと。
あってはならないこの業界内では特に。
(正直にやっているだけではやっていけないお仕事もたくさんあるよ。むしろほとんどがそうかも)

仕事を頑張れば頑張るほど、やらない人の皺寄せが、
給与面では何も比例しないのに、どんどん負担が。
それも会社がどうこうできることでもなく。
そもそもの介護報酬が低いから、十分な手当も付けづらいのも事実としてはあるが。
会社の上層部も本格的に考えてはいないような。
どうこうしようと考えることもなく、他の業界ではこれサービスとして成り立たんだろレベルのことを平然とやってのけて、人助けをしている感を得ている。
(これも全てではないけれどもの話)

もっともっと話すことはたくさんあるけれど、
ここまででも十分すぎるほど至らぬ点が多い。
(誰が見ているか分からないので発信するのに結構勇気出しています)

もちろん賢く生きなければ、今の世の中やってはいけないとも思います。
実際に賢く稼いだ先に、助けられる人の数が増えた、そんな会社だってたくさんあります。
それは経営方針としても、運営推進の賜物であったりもするので、
私なんかが批判をすることではないし、批判するつもりなんて毛頭ありません。
むしろにっこり。

結果として利用者のためになるのであれば、正解なんてないですから。
時には現実を突きつけることも優しさであったりするけど、
利用者が助かっている実感を提供して初めて成立するものであり。



私のいた会社はと言うと、私の思うような運営とは違いました。
と言うのも、私はそこまで考えていたし、私が口を挟みたくなるようなことが
浮き彫りでたくさんあったと言うことです。
(解決出来るほどの器はなかった、、、泣)

下っ端の私が生意気になってはならない。そんなことは分かっていた。
でも、上層部が本気で考えないと、みんながみんなちょっとずつ損をするのでは。
私も利用者も、本人も。
その未来が見えていたし、実際にそうなった。
(これは自分がある程度の知識、技術を得られたからこそ感じ得たもので、
もちろん入社当初に気付けるはずもなかった)

それだけの地位ももらっていたし、それ相応に仕事をし、考えることへの時間も割いたしね。
足りなかったけどね。

忘れもしない今年の1月後半、上層部の数名がコロナの影響により出勤できない状況になった。
その状態が約1ヶ月、2月の半ばまで続いた。

私は利用者を、会社を守るのに必死でした。未熟ながらも出来ることはやりたかった。
でも会社の上層部は的確に動かなかった。
動こうとしなかった。私にはそう見えました。あくまで私には。

自分の身よりも人の身、結果としてそれが自分の身を守る最善だったりするような。
限界はあれど。

人を大切にする職業としてどうだっただろうか。
帰ってきた時に、当たり前に帰ってくる場所があることに少しでもありがたみを感じただろうか。
見えない力で常に人から支えられているんです。自分もね。

利用者との契約を破棄されることもなく、他社からお宅の会社はどうなっているんだと
クレームをもらうこともなく(実際には利用者からはクレームがありました)
もちろん契約なんてそう簡単に破棄できるものではないが、それを逆手に取るような。

そんなことでは下はついていきません。
どんなに仕事が出来なくても、どんなに不器用でも、心がある人は分かります。
人を大切にしない人には人は懐きません。

それどころか、ビジネスが成り立つわけがない。
お金は人が消費するものであり、人が稼ぐもの。
少なくともサービス業はそう成り立っています。

お金に働いてもらう業界じゃない。私はそうだからやってきた。
人が好きだから。

このあと私は退社を決め、2月21日に申し出ました。
そこからの1ヶ月強、精神的に辛い期間を過ごしました。
(業務上必要のない圧力があったかどうかはご想像にお任せします)

退社した今は、後悔なんて微塵もなく、
私の社会人としてのルーツであるこの会社には感謝を感じられる余裕は今はありません。
いい関係で終わりたかった。
(これは私からの一方的な感情でしかないですが、そうなれなかったのは悔いの残る形となりました)

人を大切に出来ない人は、人に大切にされません。

私は人に大切にされない悲しみを知れたので、より一層人を大切にして、
人を好きでいたいと思います。

それと同時に、今までできなかった自分を大切にすると言うことも
覚えていきたいと思います。



あなたが私にパスを出さなくなったから、私はあなたにパスを出さない。
これはもう、どっちが先に言い出したかなんて当の本人たちですら知る由もなくなってしまうのです。
これを聞いてくだらないなと思える人であろう。

あなたが私を大切にしてくれないなら、私もあなたを大切にしない。

これの、最初に大切にしなくなった側には回らないでくださいね。

今日はここまでにします。


※一応書いておきますが、この記事内の全ては完全に個人的な意見です。もしご気分を悪くされる方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。みんな違ってみんないいことが前提として話しているよ♩私もまだ何も成し遂げていない。


バラは棘があるのにみんなから好かれている。








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Last updated  2022.04.03 06:58:17
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