もりくまのボヤキ

先日、紹介した「千里眼」シリーズ。
元自衛官で戦闘機Ｆ１５パイロットでその、
たぐいまれなる動体視力と臨床心理士としての
知識を用いて次々と悪を暴く「戦う、カウンセラー岬美由紀」

カウンセラーなのになぜかやる事はジェームズボンドなみ。
カウンセラーってのは人のお話聞いて悩みなくすのが
仕事だろーとか何とか思いつつ
しかし、この手の小説は荒唐無稽な話ほどおもしろい。

肩書きはカウンセラー・・・
なのに戦闘機を乗り回し、自衛隊をあごでつかい
全世界を飛び回る堺美由紀に対して
本書、「蒼い瞳とニュアージュ」には
もうちょっと手近？な主人公が登場する。

が、荒唐無稽ぶりは変わらない。
ありえねーと思うキャラを登場させて
納得させてしまうところが小説家の面白さ。

派手なブランド物のギャル系ファッションに身を固め
ベンツのオープンカーを乗り回す異色の臨床心理士。
「第３のカウンセラー　一ノ瀬恵梨香」

とてもカウンセラーとは思えないその風貌から
誤解と偏見を受けつつも人の尊厳を守るため権威、
権力を振り回す人々でさえ心理士の知識と
ギャル系言葉で圧巻するシーンは感動的

スリル感たっぷりのアクション巨編
チョッピリ、ラブコメ入り・・・
面白いよ～。

松岡圭祐　千里眼ネット