『ガラスの巨人』

『ガラスの巨人』

君は見上げていたね 見えない星空を
高層ビルの影 夜更けの街
両手を高くあげて 背伸びをしながら
でも星は遠過ぎて 君は 小さい

車もひともいない 静かなアスファルトのステージ
たたずむ君の姿を ライトが照らし出す

楽しげにあるく君が 突然立ち止まる そのとき
胸に空いた風穴に 誰かが忍びこむ

忘れてることがある 何か悲しいこと
確かにさっきまでは 覚えていた

悲しみがせめてくるよ もっと大きくならなければ
悲しみがせめてくるよ もっと広がれ僕のからだ
悲しみがせめてくるよ




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