ボクハ・キミガ・スキ

スキという 気持ちは ただのワガママ
だからそうさ 誰にも 知られないように
何もないふりして きみと話してる
言葉と笑顔で 嘘を重ねてる

トモダチと トモダチと 呪文のように
繰り返す ひとりの 夜更けの部屋の中
そんな言葉には 何の力もなく
言えないひとことが 部屋を埋めつくす

ボクハ・キミガ・スキ

なにも手に つかなくて きみの住んでる
街の中 ひとりで うろつき歩いた
百年歩いても きみには逢えない
見知らぬ人たちで 街は樹海になる

ぼくはもう 目の前の ビルのネオンの
あの赤い 模様に なってしまいたい
どんなに願っても きみには逢えない
こうして今ぼくが 生きていることさえ
きみにとっては たいした意味がない

ボクハ・キミガ・スキ

きみときみの コイビトが 笑って手をふる
ぼくも手を ふり返し そのまま駆けだして
後ろも見ないで 家に帰るふりで
路地裏の壁に 背中をぶつけてる

ぼくはまるで ポケットに おしこめられた
鳩のように 身動きも できずもがいてる
誰にも言えない きみにも言えない
きみは気づかない ずっと気づかない
たとえ気づいても どうしようもない

ボクハ・キミガ・スキ

ボクハ・キミガ・スキ


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