3,文民統制


文民統制!
Civilian control!

これは民主主義の大原則の一つです!
すべてのことを文民の代表が決める!
日本であれば国会が!
アメリカであれば議会が!
決めて国家がそのように進んでいく!

戦争の決議もそうです!
議会の承認があってからはじめて軍隊は動けます。
非文民である軍人が勝手に決めることはできません。
たとえ、その戦争が間違った戦争でも!
自分は戦争なんかしたくなくても
もし、国民の代表が決めたことなら従わなければなりません!
これがCivilian control!文民統制!

もし間違っていたとしても
軍人は決められた通りに動かないといけません
これがもし文民統制の大原則を破って軍隊が勝手に動き出したらどうなるでしょう?
もし、平和への行動なら確かに素晴らしいことでしょう!
でも反対に大戦争に向かう道だったら・・・
日本はかの有名な「満州鉄道爆破事件」で中国全土への進行を果たしました。
これは明らかに軍部の独走であって
Civilian controlが有効な状態であったとは言えません。
当時の独走した軍部はそれから後の
大東亜戦争、太平洋戦争に発展するとは思っていませんでした。
『日本の国益』これだけを考え、日本にとってよかれと思ってやったことです。
しかし、歴史の結果は皮肉にも大戦争へ発展していきました。
完全にCivilian controlは外れた状態で!

歴史に「もし」はありませんがもしかすると
Civilian controlが効いた状態でも大戦争に時代が導いていったかもしれません。
しかし、軍部が独走する状態と文民統制が効いた状態とでは
民意の意志が反映しやすい文民統制の方が遙かにましです。
どんなに間違った道を進んでいても
政治家は我々が選挙で選ぶことができるのですから、
しかし、軍はそうはいきません。
大衆の意志を無視して暴走する危険性を常にはらんでいます。
よって「文民統制は厳守しないとならない」
というのが私の結論です。


先の国会で小泉首相はこんな法案を通しました。
「国会の承認無しに自衛隊を海外の紛争地域に派遣することができる」
これは実は大変に危険な法案です。
今は大人しくしている小泉首相が自衛隊と結託して
軍による独裁政権を引いたらどうなるでしょう?
なんせ、国会の承認がいらないのですから
彼は自衛隊を行かせたいところに!
行かせたい時期に!
勝手に派遣することができるんですよ!
これは半分文民統制が外れた状態とも言えます。
そして「タカ派」の小泉首相の首輪が外れたとき・・・


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