鹿児島市稲荷町の勝軍院を訪ねる(その一)
近所の友人・I先生と愛宕山宝幢寺勝軍院を訪ねた。三国名勝図会によると、真言宗で本山は大乗院という。ここを知ったきっかけは、随分古いことになるが、下の写真の2013年9月28日の南日本新聞の記事による。(拡大して読むことができます)私は子供の頃、この磨崖仏のある稲荷町の隣町の清水町に住んでいたことがあったのだが磨崖仏を知ることはなかった。そして新聞で読んで2年半くらい場所がはっきりしないこともあり、訪れることはなかった。そこに先日ブロ友・「ヤギ使いさん」がここを訪れて詳しい記事を書かれていたので、場所もわかり今回訪ねることができたのだった。 この日は幸運にも恵まれた。近くの酒屋さんで場所を聞いていると、ちょうど店の前を新聞記事の池田さんが通りかかられてお参りに行かれるところだという。池田さんに挨拶をして、連れて行ってもらうことになり、ご一緒できたのだ。鹿児島では今でも誰も忘れることのない平成5年(1993)の8,6水害による土砂崩れでここが埋まってしまったのを掘り起こして現在の姿にもどされたのが池田さんその人だった。 池田さんは私たちのお参りを大変喜んでいただき、「今日は仏さんが喜んでおられるでしょう」と言っていただいた。 下の写真は誰でしょう。(笑) 同行のI先生撮影モノを許可を貰ってアップしたもの。 お目当ての阿弥陀如来坐像磨崖仏。写真ではわかりにくいが、一枚の岩を彫り込んだものである。光背も二重という立派なものである。ただ廃仏毀釈で彫られた年月日や建立者は削られているという。この写真は逆光線のため幸か不幸か後光が差し込んでいるようになってしまった。 磨崖仏に向かって読経をする椅子も造られている。 地蔵仏 頭部のみの石仏 岩窟観音 石仏