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カテゴリ:西郷隆盛
![]() 辺見 十郎太 1849~1877(明治10年9月24日没 享年29) 鹿児島市新田町生まれ。 戊辰戦争で薩摩藩2番隊小隊長として東北戦争で活躍した。明治維新後、近衛陸軍大尉。明治6年の政変により西郷が下野すると西郷に従い鹿児島に帰る。明治10年の西南戦争では薩摩軍3番大隊1番小隊長。のち雷撃隊大隊長。大口、踊、岩川、末吉に転戦。宮崎県延岡市の可愛岳(えのたけ)突出のとき先鋒を務め、陣中12時にならなければ就寝せず、過ぎれば1時間毎に起きて斥候(本体の移動に先駆けて進行方向の状況を偵察しつつ警戒する任務)を出し、一日も怠らず精力絶倫だったと言われる。 戦いの最後の城山岩崎谷にて闘死したとき、その顔は生きているようだったと言われる。 ![]() 池上 貞固(いけのうえ さだかた)1842~1877(明治10年9月24日没 享年36) 通称は四郎左衛門というが、明治になってからは四郎と称した。 鹿児島市樋之口通町(現加治屋町16番街区)で薩摩藩侍医・池上貞斎の第一子として誕生。 家業を継ぐべく家庭で教育を受けたが、医術を好まず、西郷隆盛・伊地知正治の教導を受け、勤皇の志を抱いた。 安政の大獄(1858年)の前頃、藩主・島津斉彬の名によって江戸に遊学し、ときどき天下の情勢を藩主に報告した。戊辰戦争(1868年)では鳥羽・伏見の戦いに城下十番小隊の監軍として参戦したが、東山道軍が結成された以降は 参謀・伊地知正治の下で軍議に参画し、白河城攻防戦、棚倉・二本松攻防戦、会津若松攻防戦では直接戦闘に参加した。 1869(明治2年)に鹿児島常備隊がつくられたときは大隊の教佐となり、藩が御警衛兵を派遣したときは第2大隊を率いて上京した。 西郷からは、その能力を高く評価されいろいろな重要な場面に護衛を兼ねて同行した。 その後、陸軍少佐に任官されたが、病気を理由に明治4年7月に免職した。 明治5年(1872)征韓論に関連して西郷隆盛が朝鮮・満州の軍事偵察をさせたとき、8月8日、外務省十等出仕に任じられ、満州に派遣された。西郷下野を知った明治6年(1873)12月に帰国した。 明治7年、私学校が創建されたとき、池上は病気で積極的な関与はしなかった。 明治10年(1874)の西南戦争のときには、西郷暗殺計画に憤慨し挙兵に賛成し、池上は五番大隊の大隊長となって10個小隊2000名を率いた。 鹿児島を出発した薩軍は2月21日夜、熊本の川尻で軍議を開いた。でこの軍議で池上は熊本鎮台を抑えるための兵を一部残し、全軍北上する策を出したが入れられず、篠原国幹らが主張する全軍による熊本城攻撃が採用された。その後の田原坂の戦いでの後退などで次第に追い詰められた薩軍だったが、更に宮崎、延岡、熊田などで敗退を重ね、8月17日、長井村の可愛岳を突破する際は別府晋介とともに約60名を率いて西郷を護衛した。その後も西郷に従い宮崎、鹿児島の山岳部を踏破して鹿児島に帰った。9月24日の城山陥落時は西郷の自決を見守った後に桐野、村田らと岩崎口の塁をめざして進撃。途中、弾雨の中で自刃した。 ![]() ![]() 参考資料 「あるく みる いこう かんまち本」 上町維新まちづくりプロジェクト wikipedia 他
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「西郷どん」にまつわる数々の人物像、浅学で門外漢であるリュウちゃんにとりましては???なのです(申し訳ありません)
西郷隆盛が登場する作品で、最近リュウちゃんが感激したものを一つ挙げます。 手塚治虫の漫画「陽だまりの樹」です。 この漫画は,手塚治虫の大人向きの漫画としましては、最高傑作とされる作品です。 この漫画は、幕末から明治維新の激動の時代、2人の主人公によって物語が展開しますが、その内の一人の主人公は手塚治虫の曽祖父・手塚良庵です 手塚良庵は若い頃、緒方洪庵の主唱する適塾に入門し、西洋医学を学びます。適塾の先輩だった福沢諭吉とは肝胆相照らす仲だったようです。 もう一人の主人公は、手塚治虫が創造した架空の人物・伊武谷万二郎。 この架空の人物がすこぶる魅力的なのです。 リュウちゃんの筆力では話を要約出来ませんので、ウィキペディアの、この物語の最後の部分をコピペします。 「、、、やがて軍制改革により農兵隊の隊長となった万二郎は朽ちかけた「陽だまりの樹」である幕府への忠誠だけでなく、自分が本当に守りたいと思う人々との出会いにより銃を取り戊辰戦争の戦場の煙の中へ消えていく、、、万二郎と情熱を傾けて語り合った西郷隆盛は彼が去った後で流れに逆らっても何にもならないと呟くが、傍観者だったはずの良庵は噛み付いてみせる。時代に合わせるだけが生き方ではないと。良庵自身も患者を守るために、自分の意志を抑えて運命を甘受して官軍の軍医となるが、明治に入り今度は流れに逆らって自滅の道を選ぶ西郷を討つための西南戦争に従軍する。出征の朝、懐かしき人との再会を終えた良庵は旅立っていく。だが、戦場で自らも赤痢に斃れた良庵もまた、朝靄の中に消え、時代に流されて帰らなかった」 この漫画。何度読んでも面白い! リュウちゃんお薦めの作品なのです。 (2021.01.18 21:33:57)
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