お盆に先祖の霊を迎える「迎え火」と「送り火」には宗派や地方によって様々なようだが、我が家は私が物心ついた頃から一回も欠かしたことのないやり方を守ってきた。
今年のお盆も二男と二人で13日の夜早くに迎え火を焚いて、15日は迎え火より遅い時間に送り火を焚いて先祖を見送った。孫たちが小さかった頃は、毎週土曜日には泊まりに来ていて、特にお盆や正月はしばらくの間、泊まり込んでいたので、私たちがするそういう行事が大好きで大騒ぎしながら賑やかにやっていたものだ。二男と二人でやる昨今のことだが、もう返らない昔が懐かしい。
それより前、13日の午前中には、先祖の眠る墓参りと、妻が眠るお寺さんの納骨堂に二男の運転する車でお詣りをしてきた。昨年手に入れたお寺さんの納骨堂には現在、妻が一人眠っているが、先祖の眠る昔からの墓地は、この秋にも墓じまいをして、お寺さんの納骨堂に移すように手配済みである。
14日は、恒例の家族だけの集まりを我が家の仏壇の前で行い、今年は8人が集まった。
娘のところの長男(孫)は東京にいるのだが、お盆の前の8月7日に帰ってきて12日には、もう上京して行った。長男(私の息子)の長男(孫)は沖縄の大学にいるのだが、今年も母方の実家がある与論島に行ったのか帰ってこなかった。
この日は娘と長男の嫁が手分けして料理を作って持ち寄り、我が家に来てから手を加えたりして、大賑わいの昼ごはんとなった。おかげで日持ちのする料理は昨日15日も、今日16日まで私たちが御馳走になっている。妻が亡くなってからの盆・正月はこの形でやってきたのだが、娘が言うには「この形はお父さんが生きている間は続ける」とのことなので有難く甘えることにしようと思う。