松富かおり著 「エルドアンのトルコ」を読む
「筑紫哲也NES23」のキャスターを3年半務めた「有村かおり」さんを覚えている方は多いと思う。その後、結婚されて現在は「松富かおり」さんである。その松富かおりさんが最近著した「エルドアンのトルコ」を読んで、amazonの書評に投稿して採用された。以下である。 「ん~ 今度はむつかしそうな本だな」と思いながらも「エルドアンのトルコ」を手にしたのは、以前筆者の著書を読んだことがあったからである。日本の現状は国際政治と不可分のものとわかっていても、どの情報を信じていいのかわからないのも現状である。 筆者はキャスターを経て、その後、大使夫人として国際的に活躍されていたことは,face bookなどを通じて知っていたので、今回食わず嫌いを押して「まえがき」を読んでみた。そこには「米中は覇権戦争」「ポピュリズム」「強権政治の台頭」など国際政治に疎い私にもわかりやすい言葉がポンポン響いている。内容はエルドアン大統領の率いるトルコの話題から入るのだが、2016年のクーデター未遂事件がまるでドキュメンタリー映画を観るようような筆致で描かれており、次々と読み進むことだった。 とりわけアメリカ、中国、ロシアのそれぞれの関係や世界のその他の国々との関係性などよく整理されておりわかりやすい。筆者が書いておられるようにトルコで起こるつつある変化と、今日、日本を取り巻く世界全体で起こっている諸々の出来事を通して、今後の日本のあり方のヒントを与えてもらったように思う。 以上 書評が採用されて私自身も驚いたが、採用されたということは、そう大きく的を外していなかったということだろう。一読を勧めます。