大分市の元町石仏、岩屋寺石仏、大臣塚古墳を訪ねる
戸次川古戦場跡周辺を歩き回った私とKくんは、再びバスに乗り大分市街地方面に向かう。薬師前バス停で下車して数分で着いた。大分県は摩崖仏や石仏が日本でも一番多く存在することで有名であるが、私も国東半島の熊野摩崖仏や臼杵の石仏などはもうだいぶ前に訪ねて当ブログにも書いている。今回は未訪問の大分元町石仏(国指定史跡)や岩屋寺石仏などを訪ねることしたのだった。 薬師如来坐像が鎮座しておられるが、案内板にも書いてあるようにこれは摩崖仏である。 元町石仏から左側に歩いて行く「史跡大分岩屋寺石仏」の石碑の前に到着した。 暗かったり柱があったりして全体像はわかりにくいが、これが17体の摩崖仏の中心である。元町石仏と同じ凝灰岩の崖に刻まれているが、特に岩質が粗く、永年の風雨のため浸食が甚だしく既に輪郭を留めていない像もあった。十七体の摩崖仏で構成され中央にある大きな如来坐像を挟んで向かって右側に十一面観音菩薩立像など六像が並び、左側には不動明王立像など十像が掘り出されている。 他のもたくさんの石仏などがある。 再び元町石仏の方向に引き返す形で歩いて行くと、元町石仏より北に300m、県立芸術文化短期大学の東側崖地に大臣塚と呼ばれる前方後円墳(全町50m、後円部は直系約35m、高さ約13m)に到着した。この古墳は一見したところ経年変化もあり小高い小さな山としか見えないが、山際に下の案内板があるのでそこから少し歩いて登って行った。 この石碑が案内板にある国内最古の文化財保存記録である。 下の墳丘の形だけでは古墳ということはわかりにくい。