CFNM日記 ~小さな青春物語~

2010/03/05(金)13:52

お尻たたきの刑 前

短編(14)

Kuneko × たかひささん 円らな瞳好きさん hisasiさん わたしたちのクラスでは 帰りの会で、今日誰々にこんな嫌なことされた、とか 誰々が誰々にこんなことしてた 悪口言ってた、みたいな感じで 先生に人の悪さを報告、チクる時間が 設けられていた。 「はい、じゃー今日何かあった人、手ぇ挙げて~。」 先生のいつものその台詞に、心臓が跳ねる。 何故って?今日わたしは、初めてこの場を借りて 先生に、報告をしてみようと思っているから。 「…今日は誰もいないかな~?」 ドキドキドキドキ…!!! お、終わっちゃう…!!も、もう挙げちゃえ!! えいっ…!!! 「…ん、あら珍しい。じゃー梅田さん。」 挙げちゃった…!!で、でも 今日のアレは絶対に先生の耳に 届けておきたかったから…!!! 「…きょ、今日、宮元くんに…」 -えー。 -また宮元ー? -もーう… わたしの口から出た”宮元くん”と言う言葉に クラスのみんなが口々にそう声を漏らす。 「はい静かにっ!!…梅田さん続けて。」 「はい…、えっと…今日、宮元くんに…  体育の時間の後、着替え終わった後に…  …スカートをめくられました。」 -えーーーーー!!!!! -やだーーーーー!!!! -さいってーーーーー!!!! -またなのぉーーー!!?? わたしの告白に、女の子たちは一斉に大ブーイング。 男の子たちは、宮元くんを見ながらケラケラと笑う。 当の宮元くんは、全く動じていない感じで 他の男の子たちと一緒になって笑っている。 もう!わたし本当に恥ずかしかったのに…!! …信じらんないっ!!! 「はいはいみんな静かにしてーーー!!」 口々に顔を合わせる女の子たちが、一斉に前を向く。 「梅田さんがこう言ってます。  宮元くん、これは事実ですか?」 「…え?まぁ、事実なんじゃないですか?」 -何それー!!! -さいってーーーー!!! 宮元くんのぶっきら棒で適当な返事に またしても女の子たちは大非難。 「なんでそんなことしたの?」 「…え、なんでってぇ…別に?なんとなく。」 -なんとなくって何よーーーー!!! -意味分かんなーーーーい!!! 「梅田さん、宮元くんにスカートめくられて  どんな気持ちになりましたか?」 「…すっごく、すっごく恥ずかしかったです。」 …そりゃそうだよ。 パンツ全部見られちゃったんだもん。 「宮元くん、梅田さん嫌だったって言ってるけど?」 「え?別にいいじゃんパンツくらい。」 -ホントさいてーーーー!!!! -パンツは女の子の命なのにーーー!!! -…え?それは…。 「梅田さんは嫌だったって言ってるの。」 「へぇ、じゃあ、悪ぅございました。…くく。」 -ちゃんと謝んなさいよー!!! 「…宮元くん立って。ちゃんと梅田さんの方向いて。」 「へいへい。」 「ごめんなさいして。」 「はい、ごめんなさい、もうしません。」 そう言って、わたしの方を向きながら謝罪をしてくる宮元くん。 …でもわたしには分かった、全然反省してない。 だって目も口元も笑ってたもん。 …もうっ、ホント許せないっ!!! 「…梅田さん。これでいいかな?」 先生のその言葉に、わたしはやりきれない思いを 胸いっぱいに抱えながらも 「…はい。」 と言って席に着く。 宮元くんも、何事もなかったかのように ゆっくりと腰を下ろして、結局ただの報告で終了… かと思ったその瞬間。 「先生っ!!!」 1人の女の子が徐に席から立ち上がり 先生に向かってそう叫ぶ。上野さんだ。 「はい、上野さん。なんですか?」 「宮元くん、先生も知ってると思うけど  前にも何回も何回もこういうことしてきました!!  だからいくらここで謝ったって  直らないと思います!!  絶対また同じこと繰り返すと思います!!!」 上野さんのその発言に、大きく頷くわたし。 -そうだそうだー!! -絶対そうだよーー!!! 口々に他の女の子たちも同意する。 「宮元くん、上野さんそう言ってるけど?」 「…え?やらないよ、もうやんないって、…くく。」 「……。」 絶対やるよっ!!!わたし断言できるもんっ!!! 「じゃあ上野さん。  どうすれば宮元くんは悪さをしなくなると思う?」 先生も宮元くんの態度に痺れを切らしたのか 上野さんにそんな質問をしてくる。 「…何か、罰を受けるべきだと思います!!」 「はぁ?何だよそれーーー!!!」 上野さんの提案に納得のいかない様子の宮元くん。 -さんせーーい!! -絶対それいいと思うー!!! 対照的に大賛成の意を露にするわたしたち女子。 「じゃあどんな罰がいいと思う?」 …あれ?先生だんだん乗ってきてる? よしよしっ!なんだか凄くいい傾向…!! 先生のその問いかけに、上野さんは少し迷った挙句 ちょっと恥ずかしながら先生にこう告げる。 「…お尻たたきが、いいと思いますっ!!!」 ちょっと意外な台詞に、女の子たちは一瞬ポカーン。 -…あはは!!何言ってんの上野ー!! -エッローー!!ははは!!! 男の子たちの嘲笑が、上野さんを襲う。 顔をまっかっかにして恥ずかしがりはじめる上野さん。 …せ、せっかく一生懸命になって発言してくれたのに。 可愛そう…、わ、わたし、助けなきゃっ…!! 「わ、わたしもそれに賛成です!!!」 意を決して、手を挙げながらその場で立ち上がるわたし。 一斉にわたしにみんなの視線が集まる。 恥ずかしいけど、わたしだって宮元くんに 仕返ししたい気持ちは一緒だもん!! …そんなわたしたち2人をアシストしてくれるように 「わたしも!!」 「わたしも賛成です!!!」 「お尻たたきするべきですっ!!!」 と次々に女の子たちが立ち上がり始める。 み、みんな…!!! そんな、いつもの帰りの会では見られないような 女の子たちの異様な集団一揆に 男の子たちはさすがに驚き始める。 当の宮元くんも…、ちょっとビックリしてた。 立ち上がったわたしたち女子を教壇の上から眺めながら 少し思考をめぐらせる程度の沈黙を作る先生。 「…女の子たちがこう言ってるけど  宮元くん、どうする?」 先生が宮元くんの方を向き、鋭い目つきでそう問いかける。 「あー?なんだよお尻たたきって。  …ってか尻たたきくらいなら、いくらでもやってやるし。」 そう言うと宮元くんはその場でバッと立ち上がり 「ほらよ。」と言うと、わたしたちの方に お尻を向けて、自分で自分のお尻を ぺんぺんっとたたいてみせた。 -はははははは!!!!! 一斉に湧き上がる男の子たち。 -……!!! 目くじらを立てて宮元くんを睨むわたしたち。 そんな光景を見た先生が、ついに動いた。 「はい静かにっ!!!」 少し大きな声になった先生が、声を響かせる。 「…宮元くん、立ちなさい。」 「えーなんだよもーう。」 気だるそうに立ち上がる宮元くん。 「あなたには少し、罰が必要みたいです。  ちょっと前に来なさい。」 「え、な、なんだよそれ、ヤだよ。」 「来なさいっ!!!!」 今日一番の先生の声が教室中に響き渡る。 男の子たち、わたしたち女子も さすがにそれには驚く。 目を丸くし、急に動揺し始めた宮元くんが ゆっくりと先生のいる教壇に向かって 歩き出す。 ----------------------------------------------      1日1回ポチッとクリックしていただけると嬉しいです♪ ランキングポイントが加算されて ランキング向上に繋がります! よろしくお願いします~m(_ _)m by Kuneko ---------------------------------------------- 2/28(日) ショタスクラッチ11にて 『CFNM日記~小さな青春物語~ vol.1&vol.2』 販売予定です。 よろしくお願い致します~。

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