『MAD探偵 7人の容疑者』
日曜日、公開されたばかりの『MAD探偵 7人の容疑者』を観に行きました。お話は、5年前に西九龍署の配属となった新人のホー刑事(アンディ・オン)は、奇抜な方法で検証を行なうバン刑事(ラウ・チンワン)の行動を目の当たりにした。奇行がエスカレートした事で後にバン刑事は解雇されてしまうが、一年半前に森でコウ刑事(ラム・カートン)とウォン刑事が捜査をしていた時、ウォン刑事が失踪してしまい、その後に起きた連続殺人事件でウォン刑事の拳銃が使用されたと思われる証拠が浮上したため、ホー刑事はバンへ協力を求める。そして、奇抜な方法で捜査を始めていくと、バンはコウ刑事には7人の人格が宿っている多重人格者だと見抜いた。更にバンは捜査を進めていくが、行動がエスカレートしていき・・・という感じに進んでいきました。2007年の東京国際映画祭にも出品されジョニー・トーの監督作品という事でもあったので、ずっと気になっていた映画でした。正直言ってしまうと、この映画ようなタッチは好き嫌いがハッキリと分かれるといった印象でした。物語の展開や撮影技法などに凝っていたり、トー監督の独特な作風の雰囲気も十分に感じたので好きな方は堪らないと思うのですが、僕は理解力に乏しいせいなのかちょっと「ん~」という感じであまり良いと思えませんでした。でも、トー監督作品にラム・カートンは常連ですが、ラウ・チンワンが出演するというのは新鮮な感じがしましたし個性が引き出されているようにも思ったので、その点は良かったです。(K)