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カテゴリ:競馬
まるで別の馬の追い切りを見ているようだった。エピファネイアの最終リハは前日の雨の影響を考え、普段の栗東CWではなく、芝で行われた。福永を背に序盤はゆったりと入ったが、人馬の呼吸は全く乱れない。直線に向くと鞍上のゴーサインに鋭く反応。馬体を沈めて、5F62秒6-35秒6-11秒6を計時。メリハリの利いた“大人の走り”を披露した。
福永は「前半からリラックスして走れていたし、折り合いもスムーズ。最後まで自分の合図を待ってくれていた」とうなずく。2週続けて追い切りにまたがり「先週よりも扱いやすくなっていた。状態は前走を使って上がっているし、操作性も随分と良くなっている。追い切りは“完璧”と言える内容でしたね」と上積みを感じ取る。 舌を縛って、リングバミで臨んだ秋初戦の神戸新聞杯は2馬身半差で快勝した。「前半の折り合いもスムーズだったし、強い内容で勝ってくれた」と手応えを口にする。皐月賞、ダービーで2着に敗れた悔しさはしっかりと胸に刻まれている。「春は結果を出すことができなかった。秋に懸ける思いは強い」と力を込める。 枠は2枠(3)番に決定。角居師は「どこでも良かった。あとはジョッキーに任せるだけ」と冷静だ。母シーザリオは福永とのコンビで日米のオークスを制覇。馬主、厩舎、担当スタッフ、全てが同じだ。「思い入れのある血統だし、シーザリオの子で大きなレースを勝ちたい」と主戦は言い切る。母子クラシック制覇は今回がラストチャンス。全ての思いを力に変え、戴冠を目指す。 終い重点に追われたサトノノブレスに池江師「力は出せる状態」/菊花賞 漆黒の馬体は毛ヅヤがピカピカ。手脚が長く、前肢を地面にたたきつけるような力強いフォームが特徴的だ。神戸新聞杯3着のサトノノブレスは朝一番の栗東CWを単走でしまい重点に追われ、5F69秒9-40秒1-12秒1をマークした。ハードに攻めた前回の最終追い切りほどの派手さこそないが、ラスト1Fの伸びは迫力満点。最大目標へ向けてきっちりと仕上がった。 池江師は「ラスト1Fだけ少し仕掛けましたが、動きは良かったです。現時点での力は出せる状態」とうなずく。本格化を「来年の夏以降かな」と予測しつつも「ソエが完治したのは大きい。まだ完成度は低いですが、そのなかでのベストかなと思っています」と納得の表情を見せた。 バトンを受ける岩田も、逆転へ向けて虎視たんたんだ。3着の前走に「もう1段ギアを持っているけど、使い切れていない」と歯がゆさを見せたが「ジリ脚なのは分かったので、それを頭に入れて。思い切った競馬をしたい」と前を向く。 7枠(14)番からの発進に、川合助手は「悪くはない。ここなら周りを見ながらじっくり行ける」と外めの枠を歓迎。スタミナ豊富な未完の大器が、淀の長丁場で一気に開花しそうだ。 マジェスティハーツが雨上がりの栗東芝で一発逆転への準備を整える/菊花賞 雨上がりの栗東芝でマジェスティハーツが一発逆転への準備を整えた。3馬身先行するラインスピリット(2歳未勝利)を目標に折り合って進み、外へ持ち出された直線で武豊が軽くゴーサインを送るとスッと反応。6F77秒5-36秒4-11秒2のタイムであっさりと3馬身突き放した。 4戦ぶりにコンビを組む名手は、2週連続で追い切りに騎乗。「先週もいい動きだったけど、きょうもものすごく良かった。気合も乗ってきたし、きっちり仕上がったと思う」と好感触を伝える。一戦ごとに末脚の威力がアップ。前走の神戸新聞杯は最後方から、エピファネイアを0秒7も上回るラスト3F33秒6の豪脚で2着を確保した。「トライアルはいいレースをしていた。2400mを走れたのも良かったと思う」と手応えをつかむ。 GI通算100勝がかかっていた秋華賞はスマートレイアーで2着。「先週は弟(武幸)に阻止されたからね。できれば早めに達成したい」。過去4勝を挙げる菊花賞は、88年にスーパークリークでGI初Vを決めるなど相性は申し分ない。 大外8枠(18)番は、04年デルタブルースに06年ソングオブウインドと過去10年で2勝している。「真ん中くらいが良かったけど、ここなら開き直っていくしかない。あとはジョッキーに任せます」と森助手は鞍上に全権委任の構え。「1頭強い馬がいるのであくまでもチャレンジャーだが、3000mだけにつけ入る隙はあると思う」。菊の勝ち方を知る天才が気合を入れ直した。 富士Sのいい加減予想 5枠9番ダノンシャークから8枠14番エーシンミズーリ、2枠3番リルダヴァル 2枠2番インパルスヒーロー、4枠6番サンレイレーサー、4枠7番レッドアリオン 6枠11番ガルボ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.18 20:34:10
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