2017/02/10(金)20:35
アドマイヤミヤビ挑む牝馬の登竜門 重賞初挑戦も素質十分/クイーンC
「デイリー杯クイーンC・G3」(11日、東京)
出世レースに素質馬が駒を進めてきた。3戦2勝のアドマイヤミヤビは前走の百日草特別でのちに京都2歳Sを制したカデナを撃破。重賞初挑戦だが、能力は見劣らない。ヒシアマゾン、厩舎の先輩ヴィルシーナなど多くの名牝を輩出した一戦を制し、牝馬クラシック戦線の主役候補に躍り出る。
豊かな才能に恵まれた大器がスタンバイ。アドマイヤミヤビが、満を持して重賞にアタックする。数多くのG1馬が勝利してきた名牝への登竜門。友道師は9日、「桜花賞(4月9日・阪神)を見据えてマイル戦へ。阪神のマイルよりも、東京の方が直線が長いしね。エンジンのかかりは遅いけど、かかってからはいい脚を使うから」と期待は大きい。
前走は圧巻だった。中団追走から直線で鋭く抜け出して後続の追撃を封じた。2着のカデナは、次戦の京都2歳Sで重賞初制覇。3着のアウトライアーズもひいらぎ賞をVと、レベルの高い一戦を突破した。中間は放牧を挟んで丹念に乗り込み、指揮官は「オンとオフの切り替えがハッキリしているのがいい。久々だけど、未勝利戦もそうだったから」と信頼は揺るがない。
追い切り翌日の9日朝も栗東坂路で調整。ゆったりとした脚取りで4F76秒7を刻み、「きょう乗らないと、金曜は輸送で乗れないからね。変わりなく来ているよ」と表情は明るい。当レース3戦2勝、昨年のメジャーエンブレムに続き連覇が懸かるルメールも「ポテンシャルが高い。1週前の調教の動きも良かった。マイルは忙しいかもしれないけど、府中なら直線も長いし、大丈夫」とトーンは高い。
厩舎の先輩でG1・2勝馬のヴィルシーナなど、歴史とともに紡がれてきた名牝の系譜。自らの名をページに刻み込む。
クイーンCのいい加減予想
8枠15番アドマイヤミヤビから3枠6番フローレスマジック、6枠11番アエロリット
4枠8番レーヌミノル、2枠3番ハナレイムーン、4枠7番ディヴァインハイツ
1枠1番トーホウアイレス。