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自分らしく生きる

2010.03.16
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「もったいない」は、まさに世界の共通語に
2005年2月、京都議定書発効の記念行事に招待され出席した、ケニアの環境副大臣ワンガリー・マータイ女史。私たち日本人が忘れかけ、死語になりかけていた「もったいない」という言葉は、彼女が光を当てて蘇り、世界中から注目されています。「限りある資源を有効に使い、皆で公平に分け合うべきだ。そうすれば、資源をめぐる争いである戦争は起きない」と提言。「もったいない」は今、人類に最も必要な言葉だと訴えかけたのです。

先ごろ私は、オーストラリアのメルボルンを訪れました。宿泊していたホテルにある小さなアジア料理レストランで、野菜が豊富なヌードル・スープを注文したら、大きな器に溢れるばかりの野菜と鶏肉が入ったヌードル・スープ(日本流にいえば湯麺(タンメン))が配膳されました。ブロッコリーやカリフラワー、赤・緑・黄色のピーマンそれに地鶏。いかにもヘルシーで味も淡白、日本人好み。しかも値段も格安。
おいしくて夢中でいただいたのですが、あまりに量が多くて食べ切れませんでした。作ってくれたシェフにすまないと思いながら、3分の1は残して、
「おいしかった。でも、これは日本の2倍近いボリュームだ。残してごめんね。ハーフサイズか少なめのメニューも作ったら? もったいないから」
と言ったのです。すると相手は、「そうですね。わかりました。捨てるのは、もったいないですから」と言って、次回からそのようなメニューを用意してくれるようになりました。
日本から遠く離れた南半球の英語圏のオーストラリア、メルボルンのレストランで、アジア系と見られるウエイトレスやシェフにも「もったいない」は通じたのです。まさにこの言葉が世界共通語になったことを実感し、本当に嬉しくなりました。

「意識変革」が原動力に
マータイ女史は、国土の森林が乱伐で消滅していくのに危機感を抱き、わずか9本の苗木を植えることからNGO「グリーンベルト」運動を始めました。この植林運動で、3年間に3千万本の木がケニアを中心とするアフリカの女性たちによって植えられたといいます。彼女の果たした役割はそれだけにとどまらず、アフリカ諸国の政治改革を促し、これらを通じて国際平和に貢献したことが2004年ノーベル平和賞の対象になったといわれています。
その原動力、土台は、長年重労働と無教育を強いられ弾圧されてきた、アフリカ諸国の女性の「意識変革」にあったことを見逃してはなりません。国の指導者の関心は覇権争いや経済的・軍事的優位に向けられ、民衆の生活の平安と幸福、国土ひいては地球環境の保全などは無視されがちです。
その陰で、女性たちをはじめ民衆は「無知」ゆえに「無力感」を持ち、「問題意識を持つ者」は弾圧されます。アフリカ諸国はその典型で、かつてケニアでも女性の社会参加は大幅に制限を加えられ、10人以上が集会を開くことさえ禁止されていたそうです(NHK「クローズアップ現代」より)。
このような最悪の社会環境における「女性の意識改革」は並大抵のことではなく、マータイ女史は体制と対決し、投獄されたこともたびたびあったそうです。しかも流血、暴力などの実力行使なしで初志貫徹。これはなかなか出来ないことですね。

日本人古来の文化や知恵を
世界に示すこと
アフリカ諸国だけでなく、経済的に貧しい発展途上国や独裁国などでは、貧困、無教育、無知がさらなる貧困や紛争を招き、環境の悪化そして貧困――という果てしない悪循環が生まれます。
この悪循環を断ち切るには、政治家に意識改革を迫ることよりも、民衆の「意識改革」を促し「社会活動への参画意識」を高めることが必要かつ有効というところに、マータイ女史は着目したのです。
これは、発展途上国だけの問題ではありません。今の日本は、政治家をはじめ社会の指導者の多くが、物質文明重視の「アメリカ一辺倒」になり、一般民衆まで勤勉や節約の大切さを忘れようとしています。
「もったいない」に限らず、日本人が古来ご先祖から受け継いできた大切な「文化」や「知恵」を見直し、「誇り」を持って、本当の意味での「温故知新」を世界に示すことが重要です。「意識改革」から「行動化への戦略、実現」を大いに学び、自分のできる範囲で多くの理解者、仲間に広めて行きたいものです。

(参考)05年3月25日、愛知万博開幕式でのマータイ女史の言葉より(要旨、一部省略)
毎朝、太陽とともに目覚め、踏みしめる大地に支えられ、花とともに栄えます。
蜂や蝶が花粉を運び、植物は果実と種を与えてくれます。
私たち人類は自然の一部です。この惑星に住む多くの生物種の一です。
肉体は自然から生まれ、最後は自然に帰り、そして営々と命の営みを続けます。
私たちが日差しを楽しむとき、木々の葉は、太陽のエネルギーを取り込み、穀物や根菜や樹木に蓄えます。(中略)
自然は私たちのまわりに。私たちの中にも、前にも、横にも、下にもあり、私たちとともにあるのです。(中略)
自然の叡知は、実に多くのことを教えてくれます。
それは永遠の命の書のように、見る目と聞く耳を持つ者にしか明らかにされません。
どうぞ皆様も、ご一緒に自然の叡知を讃えようではありませんか。
*『閃き』のヒント
「省力」「コストダウン」の発想は、「もったいない」から生まれる。







最終更新日  2010.03.16 07:56:18
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