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2019.10.15
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「自立する」――自分を見失わないで生きる第二法則


 自立とは何か

 無責任な行為は結局報われない
 この章では、「自分を見失わない」で幸せになれる第二法則=「自立する」についてとりあげることにします。
 経済的にも精神的にも自立することは、自分を見失うことなく幸せになるために不可欠です。
 これは「自分の言動に、責任をもつ」ということでもあります。しかし、自分を見失わないで生きるためには当世流に要領よく(省エネで)生きた方が近道だと考える人がいるかも知れません。これまで、組織に乗り、大樹のかげで、要領よく生きること、なるべく責任を回避し、泳いで生きることが出世、成功、幸せへの近道と考えられてきたような気もします。
 しかし、マズローはいっています。
「責任ある行動は報われる」と。これはどういうことか。『マズローの心理学』の著者F・ゴーブルは別の著書で次のように説明しています。
「マズローの中心テーマは、社会的に責任ある行動は自然で健康的で、報いられるものだということであった。人々は責任ある行動をとらないと、基本的な心理的欲求を満足させることはできない。無責任な行動は、少なくとも長期的には個人に害を及ぼす。あるいは、マズローの言葉によれば時間がすべてのかかとを傷つける(無責任な行動は一時的には得をするように見えても、結局時間が経つと、本人の心が後で傷つく意)」(『苦悩と混迷を超えて』)
 最近、相次いで官民の癒着や不祥事があばかれるのを見るにつけ、マズローの言葉が裏付けられるように思われてなりません。彼らは、一時的には、波に乗ったように見えましたが、真相が明るみに出て、結局は「かかとを傷つけること」になったのです。
 適当に責任を回避して、逃げ回ることができたように見えても、その間の精神的な葛藤は想像を絶するものがあったでしょうし、あげくの果てに、失脚することになったら、彼らの一生は一体何だったのか、ということになります。
 もちろん、事態が明るみに出されたのは氷山の一角で、水面下には、その何倍もの同質・同類の連中が「うまい汁」を吸って、生きながらえていることは十分推測されます。網の目にかからなかった連中は、楽をして、得をした、つまり責任を免れたことになるのでしょうか。

 もたれ合い、なれ合いも自立していない証拠
 法律的責任、刑事責任は免れたとしても、「いつばれるか」とビクビクするのは、あまりいい気分ではないでしょう。本人たちでなければ、どんな気持かはわかりませんが、おそらくマズローのいうように心理的欲求を満足させることはできないにちがいありません。
 少なくとも、責任ある行動をとっている人々の満たされた気持にくらべたら、お寒い限りです。
 よく、犯罪者がつかまらずに、良心の苛責に悩まされ自首したという話があります。マズローのいうように、人間には、一般に人を裏切ることができない良心、罪をおかすとつかまらなくても、やましい気持から逃れられない宿命があるのではないでしょうか。「無責任な行動では心理的欲求の満足が得られない」というのは、そういうことをいっているのだと思います。
 フロイト派や行動主義者のいうように、人間が動物的本能で動かされているのなら「責任ある行動は報われる」というマズローや私たちの主張は成り立ちません。あなたはどうお考えですか。いや、大切なことは、他のだれがどうであれ、
・あなた自身が、無責任な行動をとった場合の心理的葛藤はどうかという点です。
 もし、少しでも、葛藤があるなら、無責任な行動はとるべきではないことになります。

 責任ある言動、責任能力をもつには、経済的、精神的に自立していることが必要となります。
 だれかに依存していたのでは、責任能力があるとはいえません。経済的自立は必要条件です。
 たいていの社会人は、経済的に自立していると考えてよいのですが、系列、護送船団方式といわれた日本の社会構造の中では、表面的には自立しているように見えても、自立していなかった人々も、かなり多く見受けられたように思われます。いや、日本の社会の「もたれ合い」「なれ合い」「談合」体質の中では、だれにとっても「自立」は難しかったといっても過言ではありません。「精神的自立」に至っては、さらに困難でした。
 精神的自立をはかろうとすれば、日本社会からつまはじきされ、疎外感を味わう覚悟が必要でした。いわゆる「村八分」です。しかし、そういう日本社会自体が全体として、国際社会から見れば孤立しがちで、たえず問題をはらんでいた、というのも皮肉な話です。

 






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最終更新日  2019.10.15 00:00:15
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