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先日マンハッタンのグラマシー地区にあるJazz Standardというジャズクラブで彼の演奏を聴いてきました。実は彼の演奏を生で聴くのは初めてで、決して派手な歌ではありませんが、独特なスタイルと声質に圧倒的な存在感を感じました。彼はピアノを弾きながら歌うので、ピアノのバッキングも必要最小限の音でとても聴きやすかったです。 そして、そのレギュラーベーシストを務めるのは僕が大変尊敬する北川潔さん。こんな僕でも会うといつも気さくに話をしてくれて、今回も人生、音楽についてついつい長話。演奏は言うまでもなく素晴らしいの一言。いい音色でスイングしつつ、周囲に気を配りながら絶妙なサポート。ソロになればもっと存在感がでる。これはドラマーにも同じことが言えるので、とても参考になりました。 ドラマーはJeremy Clemonという若手で以前ジャムセッションで会ったことがあって、そのときはドカドカ叩きまくっていたのに今回は大人な演奏でなかなかよかったです。やはり歌のバックではより繊細さが要求されるということですね。 最近のジャズシンガーには大きく二通りあると思うのですが、一つは昔ながらのスイングするピアノトリオで淡々とスタンダードを歌う。もう一つはオリジナル曲をやったり、スタンダードを大胆なアレンジで演奏し、まるで楽器奏者のように自由にインプロヴァイズする、というもの。後者は一つ間違うと凝り過ぎて逆につまらないものになりがちですが、今回聴いたAndyのグループはそういうスタイルであったにもかかわらず、メンバー全員楽しそうでしたし、聴いてて全く飽きない、素晴らしい演奏でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 7, 2006 06:27:24 AM
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