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2004年08月30日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
本日のお薦めテレビ映画劇場


こんなにファンタジックな映画があるだろうか?
しかもイラン映画です。

◆白い風船 BS深夜0:50

原題:Badonak-E Sefid/The White Baloon
製作国:イラン
製作年:1966
配給:パルコ配給


スタッフ
監督:  ジャファール・パナヒ
原案:  ジャファール・パナヒ
パーヴィス・シャハージ パーヴィス・シャハージ
脚本:  アッバス・キアロスタミ
撮影:  ファーザド・ジョウダット
美術:  ジャファール・パナヒ
録音:  モシュダバ・モータザヴィ
 サイード・アーマディ
字幕: 石田泰子 イシダヤスコ
翻訳監修: ショーレ・ゴルパリアン 


キャスト(役名)
 アイーダ・モハマッドカーニ (Razieh)
 モフセン・カリフィ (Ali)
 フェレシュテ・サド・オラファイ (Mother(お母さん))
 アンナ・ブロコフスカ (Old lady(親切な小母さん))
 モハマッド・バフティアリ (Mr.Bakhtiari,the taylor(仕立て屋のバフティアリさん))


解説
お金を落とした少女が体験する冒険を描く、詩情とみずみずしさあふれる児童映画の秀作。
「オリーヴの林をぬけて」でアッバス・キアロスタミ監督の助監督を勤めたジャファール・パナヒ監督の長編第一作で、編集と美術も担当。出演は素人ばかり。パナヒ監督の、“ある映画の、ある登場人物に完全にぴったりはまる人は一人しかいない”という方針に従って、イラン各地から集められたのが子役のアイーダ・モハマッドカーニを始め、フェレシュテ・サド・オラファイ、モハマッド・シャハニ、アンナ・ブロコフスカ、モハマッド・バフティアリ。ただし最初に兄の役の予定だった少年がその後海外に移住してしまったため、この役は6000人のオーディションの末モフセン・カリフィが選ばれた。

95年カンヌ国際映画祭“黄金のカメラ”(新人監督)賞、同年東京国際映画祭ヤングシネマ部門でさくらゴールド賞(第一位)受賞。


ストーリー
イスラム暦の大晦日。ラジェ(アイーダ・モハマッドカ?ニ)はお母さん(フェレシュテ・サド・オラファイ)に新年飾りの金魚を買ってくれとせがむが、うちの水盤の金魚と同じだと言って取り合ってくれない。

市場の金魚は太っててヒレが大きくて花嫁さんみたいに綺麗なのに……お兄ちゃんのアリ(モフセン・カリフィ)がお母さんと掛け合い、やっと買ってもらえることになった。大事なお札を金魚鉢に入れ、市場に走るラジェ。途中で寄り道して意地悪な蛇遣いにお金を巻き上げられそうになるが、相棒の小父さんがお金を返してくれた。

ところが金魚屋につくとお金がない。来た道を探したら見つかるよと小父さんに言われ、親切な老婦人(アンナ・ブロコフスカ)も一緒に来てくれた。はたしてお札は道端の側溝の格子に引っ掛かっていた。ところがラジェが駆け寄る直前にオートバイがその上を通り、お札は側溝に落っこちてしまう。・・・

<コメント>
落としたお金を巡ってとってもファンタジックな物語が展開するイラン映画です。
この手のファンタジーはヨーロッパ特に第三国がお得意とする物語で、さすがにアメリカ映画が絶対まねのできないジャンルといえます。

その意味でもこの作品は必見の価値があります。
あらすじを読んだだけでも見たくなるでしょう?
しかもイランの映画なんて、それだけでも見る価値があるというものです。

もちろん、各種賞もとっているし作品のできばえは間違いなしです。

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最終更新日  2004年08月30日 17時39分24秒
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