大会参加費と審判謝礼の実態
皆さんは中学校の各種野球大会の参加費はどのくらいであるかご存じですか。中総体は,中体連主催大会なので参加費は発生しません。ただし,野球以外の種目では諸経費(空調費等)を徴収することはあるようです。IBAは,年間登録費が10,000円,大会参加費が15,000円です。スポーツ少年団の大会は,県野球協議会登録料 5,000円,市野球協議会登録料 3,000円,参加費 7,000円。合計 15,000円です。少年二部栗原大会は,年間登録費4,000円,参加費8,000円です。くりなんCUPを始め,ローカル大会は5,000円というケースが多いようです。高くても10,000円以内でしょう。審判謝礼は市中総体は1日10,000円を協会に差し上げる形をとっています。2日開催であれば20,000円。これは栗原の場合です。登米は2日で10,000円でしたが,数年前のことなので今はどうかわかりません。これにプラスして昼食(弁当,500円程度)を差し上げるということにしています。中体連の県大会は1試合1万円の計算でした。これは10年ほど前に私が県大会の実行委員長をやったときの話なので,現在は変わっているかもしれません。20年ほど前の話になります。私の前任校でのローカル大会では,最初は参加費が無料,審判謝礼は50,000円ぐらいでした。そのお金はなんと保護者会の会費から支出していたので,改善しました。どう考えてもおかしいでしょう。参加費を3,000円徴収することにして,募金も行うことにした記憶があります。びっくりしたのは,昔は審判団の慰労会経費を全額負担していたということ。50,000円では終わらなかったそうです。もっとびっくりしたのは,そのときの地元野球協会の事務局長が「そこまで負担しないのなら審判はやらない」と言い張ったという話でした。「我々の言うことを聞かなければ審判はやらない」と当然のことのように言われたと聞きました。人としてどうかと思います。参考までに数年前の瀬峰大会の予算について述べてみます。参加は8チーム,5,000円×8=40,000円。これが予算額。ボール代 24,000円ロジン代 5,000円審判昼食費 7,000円賞状他印刷代 1,000円お茶飲み物 2,000円残りは予備費 1,000円この他に考えられるのは,会場借用料,審判謝礼でしょうか。会場使用料は市内の中学生が参加する大会であり,栗原市教育委員会に後援依頼をしたので,100%減免でした。審判謝礼は地元野球協会の好意により,無しということになりました。ただし,地元野球協会には栗原市体育協会から補助金が入ったようです。金額はそんなに大きくはないのでしょうが,近隣から参加チームを募れば入る補助金であると聞きました。審判にかかる経費は昼食と飲み物だけでした。自分の時間を審判業務に捧げ,子どもたちのためにジャッジしてくださる皆さんには心から感謝申し上げます。参加チーム数が多くなればそれだけ参加費が増えるので,概ねこのような形で大会は開催できるはずです。審判にかかる経費と会場借用料が高額になれば、その分大会参加費が高くなると考えていいのではないかと思います。今回の話を聞いてどう思われましたか。こんな安い金額で,と思った方が多いと思います。高いと思った方もいるかもしれません。しかし,高い安いで決めることではない,つまり安いからいい加減なことをやっていいのではないということは認識すべきかと思います。高額の謝礼や参加費を納入すれば,きちんとした大会になるのでしょうか?大会の多くは趣旨として「青少年の健全育成」と謳っています。このことを忘れることがあってはいけません。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名とチーム名(または住所)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。