テーマ:教育問題(256)
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私も子供の邪魔をしてしまった親です 分ってはいても、ついつい口を出したくなるんですね。 読めなくなったらもったいないので、転載しておきます。
わが子を賢い子に育てたいというのは多くの親の願いだ。子どもに対して、親がすべきこととすべきでないことについて、多くの教え子を難関中学へ送り出している「宮本算数教室」主宰の宮本哲也氏に聞いた。 (9月9日に行われた森上教育研究所主宰の「わが子が伸びる親の『技』(スキル)研究会」での宮本氏の講演を元に再構成) 勉強嫌いは親のせい
子どもの学習において、大事なことはたった二つです。やりた いことはとことんやる、やりたくないことは一切やらない、子どもをそういう状態に持っていくこと。あれもやらせなきゃ、これもやらせなきゃと親が余計なこ とをすればするほど、子どもの学習本能は衰弱し、そこに義務感が生じると、学習本能は死んでしまいます。押し付けられたと感じた瞬間、それまで大好きだっ たものが、瞬時に大嫌いになってしまう。 それは、すべて親が悪いんです。自分の欲望を満たすために子ど もを都合のよいように利用するのは、言語道断です。自分で決めたことは頑張れるけど、人に押し付けられたことは頑張れない。全く同じことをやるにしても、 自分でこれやろうと決めたのと、人からこれをやりなさいと押し付けられてやるのとでは、気持ちの入り方が全然違う。皆さんも似たような経験をされたことが あるのではないでしょうか。 ある男の子は、小3、小4のころは、非常によくものを考える、 賢い優秀な子でしたが、5年のある日から急にものを考えなくなってしまった。成績もどんどん下がり、持ち直すことなく、結局第4志望校に進学しました。入 試の後、両親と本人が教室に来たので、どうして急に考えなくなったの、と尋ねると、その子は「算数は大好きだったけど、親にやらされてるんだと感じた瞬 間、大嫌いになった」と言いました。彼は今、楽しい学園生活を送っているようですが、こういったことが高じて、深刻な家庭内暴力に発展したケースもあるの です。 もし子どもを自由に操れたら?
たとえば、自分の子どもを自由に操れる機械ができたら、欲し いでしょうか。いつも自分の手元に子どもを動かすコントローラーがある。朝になり、「起きろ」とボタンを押すとパッと起きる。学校から帰ると「宿題!」。 成績は伸び、たとえば筑波大附属駒場に進学する。その後も、勉強しろ、(東大の)理三に入れ。研究しろ、ノーベル賞を取れ……全部うまくいってしまう。た いてい親のほうが先に死にます。死ぬ間際になって、子どもを呼んで「お母さん楽しかったわ。ありがとう。これからあなたの好きなように生きていいからね」 とコントローラーを子どもに渡して息を引き取る。自分のコントローラーを渡された子どもは、その後どうやって生きていくのでしょうか。自分で考えたことも 判断したことも、自発的に行動したこともない。そのまま餓死してしまうかもしれません。 子どもを自分の思い通りに動かしたい、育てたいというよこしまな考えをお持ちの方は、いますぐ捨ててください。(続く) 「 宮本哲也流賢い子どもをそだてるには」より
宮本 哲也(みやもと・てつや) 早稲田大学第一文学部卒業後、当時日本一の進学塾だったTAPに入社。SAPIX横浜初代教室長を経て、1993年、横浜に宮本算数教室設立。 2009年に教室を東京に移し、今日に至る。2006年に出した「賢くなるパズル」(学研)はシリーズトータルで220万部を越えるベストセラーに。「賢 くなるパズル」のメインである「計算ブロック」は英名KenKenで、世界10か国で翻訳出版されていて、読売新聞、NewYorkTimesなど国内外 の多くの新聞、雑誌に連載されている。2015年から活動の拠点をアメリカ・ニューヨークに移す予定。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.10.26 07:42:19
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