くりやんの乱読日記

2004/02/25(水)00:42

ドタバタスキーツアー(第二幕)

 さて群馬と長野の県境の地蔵峠を越え、到着したのは小諸・布引の苺園。ここは温泉に併設された観光農園で、値段は安く、時間もほぼ無制限。カミサンや娘たちは大喜びでイチゴハンターと化していた。確かに大喜びする価値のあるイチゴが多く、特に「紅ほっぺ」という品種のイチゴは粒が大きくて甘みが強く、並んで栽培されていた「とちおとめ」よりもおいしかった。ちなみに入り口には日本のイチゴの原種というイチゴが栽培されていたが、粒は小さく甘みと足りず、かえってにほんの品種改良技術の高さを感じることができた。  イチゴ狩りが終わったらすぐ隣の温泉に入るつもりで車からお風呂セットをおろしたが、かなりの大入り。施設自体が新しいので地元の人たちを中心に賑わっているようだ。そこで私たちはちょっと山を下ったところにある国民宿舎のお風呂に入って混雑を避けることにした。  きれいな温泉にそこそこ満足して体が心地よくなると、あれだけイチゴを食べたのにもうおなかが減ってきている。「小諸まできたらお蕎麦でしょ」てなわけで、カーナビで付近の蕎麦屋を検索して懐古園の近くの蕎麦屋に向かったが、なにやら高そう。そこにくる途中に、普通の民家に「蕎麦処」ののぼりがかかっているのを目にしていたのでそこに戻るって見ることにした。その店に戻り、改めて見てみると本当に普通の民家。ちょっとためらいつつ玄関を開けるとお店というより普通の人の家。食事をするところはその家の居間。こういうケースでは大当たりもあれば大失敗もある。そして結果的には大正解!ここのところ話題の吉野家風に言えば、「安すぎる。旨い。居心地がいい」といったところ。何せ1000円で、天麩羅セイロセットが食べられる。まず漬物と季節の野菜のお浸し。次に野菜の天麩羅が揚げたてで出てきて、それには岩塩と抹茶塩がついてくる。その天麩羅を食べている間にお蕎麦をゆでてくれて、出てきたお蕎麦は天下一品。蕎麦湯でその余韻を楽しんだあとにコーヒーまでついてくる。おまけにツマミで頼んだソバステーキ。これが絶品。いやー、スキーをしてたらこんな素晴らしい店に出会えなかった。うれしかったのは美味しいお蕎麦に出会えただけでなく、もっと気持ちのいいことがこの後に。  最初にお絞りを持ってきてくれた女性にオーダーをしようとすると、「私は実は東京から来た客なんですけど、お手伝いさせられてるんですよ」とにっこり。実はこの人は店のご主人の知り合いで、実はジャズシンガー。お店の記念日などにはミニコンサートも開いているらしい。そんな話をお隣のテーブルの人たちと喋っているうちに、「じゃ、ちょっと歌いましょうか」と一緒に来ていたピアニストの方を連れてきて、なんと即興でジャズミニコンサートが始まった。古い民家に響くジャジーな歌声。とってもマッチしていました。  お葬式の段取りから始まった今回のスキーツアー。これがきっかけで、おいしいイチゴが食べられ、素敵なお蕎麦屋さんを発見。なんだかとっても充実した週末となったとさ。。 そのお蕎麦屋さん(井泉庵)のHPはありませんが、紹介されているのはココ↓ http://www.shinmai.co.jp/soba/datafile/169.html

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る