キッザニアと歌舞伎と宝塚
1月の連休を利用して、3泊4日で東京へ行ってきました。孫が4歳の男の子と8ヶ月の女の子連れの初めての飛行機に乗っての旅行としては、全く楽勝でした。多少、出かけた先から電車でホテルに戻ってくる時におにいちゃんの方が寝てしまい、その子を抱っこする時だけ、唯一困ったかな。重くてね。それに当方年のせいか、何だか手足の関節が不調なので。力が入らないもので。でもその他は、子ども連れ、赤ちゃん連れの旅もなかなか年季が入ってきて、旅なれてきたと言っても過言ではない。それもこれも、おにいちゃんが大人になったというより、妹の赤ちゃんが何とまあ手のかからない、よく寝るし、寝る時ぐずらないし、よく遊ぶし、動きが女の子だからゆったりとしているから大人をあわてさせないし、うまく旅ができた要因はそっちの方が大きい。ベッドでぐずらずに寝てしまった2年ぶりの東京で、またまた盛り沢山の計画だったけど、飛行機に乗り遅れそうになることもなく、無事全部、楽しく終えることができた。一つだけ、4歳の孫を「キッザニア東京」にデビューさせようとしたところ、ママから一歩も離れることができず、何一つ、一人で体験することなく、豊洲から帰ってくることになってしまいました。まだ早かったかしら。これは私が悪い。テレビで「キッザニア」の番組を見て、すばらしいと思い、孫を連れて行ってあげようと娘に言ったのが運のつき。初めはこて調べ程度で見てるだけになるかもしれない、と思っていたけど、ここまで興味を示さないとは考えが及ばす、残念です。これなら朝から晩まで列に並んでもアトラクション2つ3つのディズニーランドの方がましだったかしら。他にも子どもが遊べるところ東京にはどっさりあるのにね。それにひきかえ、私の方は、東京へ行ったらただでは帰らない。孫のおもりから解放されて、思う存分自由時間を満喫できた。3度目の正直の歌舞伎体験。歌舞伎座も昨年4月に新開場して、1年間続く杮葺落公演の真っ最中だったし。今回は、歌舞伎を充分堪能する術を見つけた。席も1,2階席でなくとも、ちゃーんと見渡せる3階席で充分だということも知った。幕間のお弁当は歌舞伎座のところで売っているのじゃなくたって、日本食の美味しいお弁当を三越のデパ地下で買って入ることも既に経験済み。幕間のお弁当を座席で頬張るのも一つの楽しみ。歌舞伎初心者にとってイヤホンガイドは必須です。筋書きを買って両方あればもう百人力。今回は新しい、日本初の字幕ガイドサービスっていうのもお目見えしたいたようだけど。昼の部一、天満宮菜種御供(てんまんぐうなたねのごくう) 時平の七笑二、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり) 鶴ヶ岡八幡社頭の場三、秀山十種の内 松浦の太鼓四、鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと) おしどりとまあ、ちょうど1月の歌舞伎評を某新聞の演劇評論家天野氏が書いていたので紹介します。一について 我当の時平はほれぼれする役者ぶりである。二について 幸四郎の梶原は沈着冷静で、東蔵の六郎太夫の心根を知って、ふと 温かさがあふれ出る。三について 吉右衛門の松浦候。機嫌の良い役を演じて、この人の右に出る者は ない。新開場初のお正月公演なので、明るく、温かな、ほのぼのとする演目が選ばれているのだな、ということはわかる。七つの笑いには度肝を抜かれましたね。こっちももらい笑いしてしまう。女形の娘ぶりは本物の女性より女っぽいと思わされます。父と娘の情愛ぶりがよく描かれている。ほろりときます。忠臣蔵といえば誰でもわかるストーリー。その一場面を切り取って、こんな物語にしてしまうなんて、歌舞伎っておもしろい。最後の日は人生初の宝塚のショーを見ました。神戸に住む友達が宝塚はいいよ、と言っていたのを思い出し、出発ぎりぎりでチケットを手に入れました。こちらは打って変わって、すべて女性。宝塚100周年の東京公演2本立て。「Shall we ダンス?」と「CONGRATUATIONS 宝塚!!」シャルウィーダンスは、雪組のトップスター壮一穂がカッコイイ。女性が黄色い声援をあげるのもうなづける男っぷり。夢乃聖夏のドニーのオーバーな演技に笑ってしまう。宝塚って喜劇的要素もある?後者はせりふなしで、最初から最後まで、歌と踊りで駆け抜ける。圧巻でした。初めて見るにはあまりに完璧で贅沢なショーだった。日常をすっかり忘れて心が高揚する時間を持てた。多分歌舞伎よりは素直に老若男女、初めてから宝塚通の人まで楽しめる絢爛豪華な娯楽ですね。東京へはもう何度も行きましたね。日本中の田舎から人々が集まり(外国人もいっぱい)、いつもわくわくさせる流行最先端の街であるという意味で、変わらない街。