韓国の食卓

　まったく朝からよくもまあこんなにこってりとした…というか、においそうなものを食べて仕事に行けるなぁ～なんて感心するとも呆れるともつかないが、これでもかと言うほど、並べきらないぐらいに次から次へとおかずを出して来る韓国田舎のオンマ（母）。 　ソウルではパン食も多いらしいけど、ここはチュンチョンナムドのソサン市。 　雑穀米の一粒一粒に至るまで自家製だ。そして真っ赤なおかずばかりでどれも皆同じに見える。 　夕べのの残りのパジョン（日本で言うところのチヂミ）やらなにやら名前も分からんおかずを、ほれもっと食べろ食べろとまくし立てる。 　過剰とも言える手厚いおもてなし(感謝感謝）を受け、ようやく開放されて今度はソウルのチング（友）の元へ。 　するとこちらは早速高級焼肉店でカルビ１０人前のおもてなし。 　そんなに食べられないと何度言っても、こっちの流儀に従えの一点張り。 　本当に大好き韓国！！！ 　私は今身長１６２センチで体重４２キロ。そんなんでどうやって生きているんだ？？と４日で２キロを増やす目標を課された。 　いきなり食べたら逆効果だと思うんだが、これが日本にいる時と違って（それは温泉旅行の朝食のごとし）いっくらでも食べられる。 　それでも最終的に帰る日にはマックが恋しくて、空港で必ずファストフードに駆け込むんだけどね。 　やっぱり長年の食習慣は変えられないという結果にたどり着くんだけど、素直に毎回おいしい！！！韓国料理。　チョンマル　ノム　ノム　マシッソ～ってなもんだ。 　これだけ食べたんだからどれだけ太ったかと期待大で、帰国してから二日後に体重計に乗ったらプラマイゼロ。 　韓国特有のインスタントスティックコーヒー（ものすごい甘ったるく配合してある）を毎日５杯は飲んでいるんだけどね…１０年前にはとても考えられない悩み。 　とにかくあと５キロは太りたい。 　自分の口からこんな言葉が出るなんて信じられない。