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テーマ:アニメあれこれ(26112)
カテゴリ:★グレンラガン
五月雨式独り言総括其の2です。 実はロージェノムと云う人物が凄く好きです。彼は〔人間〕と云う存在を端的に〔具現化〕した人だと思います。 私は〔人間〕について、シモンの様に希望的には考えられません。だから自身を振り返っても、シモンの〔人間は其処迄愚かでは無い〕の言葉に、実は凄く肩身の狭い感じを懐きました。いえいえ、愚か愚かな存在だと思うよ、と。 けれど、〔性善説〕や〔性悪説〕みたいな、2択では推し量れない存在だと思っています。〔人間〕って、揺れ幅・ブレ幅の大きな矛盾したモノを抱える存在だと思うのです。だからこそ、人間って魅力的なのだと思います。そのブレ幅を一番表現していたと思うのが、この〔螺旋王ロージェノム〕です。 9/28の26話(最終話の1つ手前の話)の感想で、ロージェノムについてこう書きました。
27話(最終話)でロージェノムが〔一度は絶望と倦怠の海に沈んだ魂が~云々〕と語った場面では、まぁ其の、子供の様に〔やったぁ〕と思いました。何て云うのかな、先読み出来たと云うか、当たった!って感じで。子供なんですよ、私。 でも、彼のそんな言葉が本当に聞きたかったので嬉しかったです。人間として、自身の行いを正義と信じ、その時代では最高の所迄突き進んだロージェノム。その頃の心の中には、真直ぐなモノしかなかったであろうに。けれど絶望の中で、其の同じ人間があの様に変貌していくのです。其れも人間。そして最後には、その心をまた取り戻し、自己犠牲の中で死んで行く彼。自己犠牲は違うかな? 元から有った前に突き進む気持ち、みたいな感じかな。人の本能みたいな。 人って、長い時を同じ心の儘で持ち続けられない様に、プログラミングされているのじゃないのかな。例えば、凄く理にかなった思想を打ち出しても、其れを実践する段階で必ず破綻したり、少しづつズレて行って仕舞うと云う事。例えば、まだ少数の国で実践されている左寄りの思想だって、破綻していたり。〔等分に分配〕という理想的な考え方も、執り行う人の意思が介在したり、また、時間が介在する事によって人の意識が変質したり、当初の理想とはかけ離れたものになって仕舞うし。それも、〔人間〕の揺れ幅・ブレ幅が有るからこそ、なのかなと。 だからこそ、人は王には成れても、神には成れないのかな、と。 ロージェノムは、人としての〔揺れ幅・ブレ幅〕の極限の深淵を覗いた人で(それは彼の本意では無なかったとしても)、其の事を思うに、ああ、もう、凄く好きなのですよ。揺れ動く存在。だからこそ人間は前へ進めるのかな。螺旋の様に。 最後に彼が〔螺旋の戦士〕として死ねた事が、本当に救いかな。 ------------------------------ 絵の話。すみません、この絵のテイストの方が早く描けるし、気持ちを込めやすいのですよ。なので、気分が変わらない限り、〔グレンラガン〕総括では、このテイスト。まぁ決まった事では無いけれどね。筋肉は正直判らないから、animationを見ながら適当に模写。 過去総括:〔感想と総括-1.1〕は10/6ヴィラルの絵、〔感想と総括-0.0〕は9/30ニアの絵。 ---2007.10.08.23:52 up--- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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